北千里の閑静な住宅地を見下ろす小高い丘に構える、『パスティチュリア デリチュース』。シェフの長岡末治さんは、ホテルでの長年の勤務を経て、47歳で独立。“ いつも2番手から1番手を追いかけていく気持ちを持っていたい”という想いから、2002年2月22日に開店しました。オープンして5年目ですが、今やJR大阪駅構内のデザートテラスにも出店するなど、大阪スイーツの顔となりつつあります。
活気のあるパティスリーは、ケーキが本当にいい表情をしています。まさに今、厨房から出来上がったばかりという感じの、フレッシュ感あふれるケーキ達は、スポンジからはみ出さんばかりのフワフワのクリームや瑞々しいフルーツがたっぷり。思わず、ひとつまたひとつとオーダーが増えてしまいます。店内には小さなカフェスペースもあり、出来立てのケーキをお茶と一緒に楽しむこともできます。店舗の内装や家具は、シェフ自らデザインされたのだとか。中でも素敵なのが、店内の壁に漆喰で描かれたリンゴの樹。こちらもご自身で書かれたもので、空へ空へと大きく枝葉を伸ばすリンゴの樹を見ていると、シェフの店への愛情をひしひしと感じます。お店に入ると、ついついおいしそうなケーキにばかり目が釘付けになってしまいますが・・・、足を運んだ際には、是非このリンゴの樹も観てみてくださいね! (2007.10)


農園のイチゴショート
\370

ツヤツヤのナパージュがかかった、まるでリンゴ飴のような大きなイチゴが魅力的。イチゴの重みでケーキがちょっと傾いてしまうほど・・・。きめが細かく、口どけの良いフワフワのスポンジは、シフォンケーキのような軽さと優しい卵風味が心地良い。クリームも乳脂肪分低めであっさりしているので、ボリュームはありますが、ぺろりと食べてしまいそう。

デリチュース
\360
(※ホールタイプ 小φ12cm ¥1,380  中φ15cm¥2,100  大φ18cm¥3,150)


店名を冠した看板商品のチーズケーキ。どっしりゆっくりと押し寄せるチーズのコクに、後から訪れるわずかな塩気が絶妙。チーズは過度の濃さを感じさせず、甘みもキレがあり後を引くおいしさ。フランスの農家から熟成過程で仕入れ、93%の湿度で熟成させた「ブリ・ド・モー」をたっぷりと使用しているのだとか。もう一度食べたい!

モンブラン07’ 
¥420

生の栗を炊き上げて作った、自家製のマロンペーストは、力強い栗の香りが鼻をくすぐります。甘さは控えめで、洋酒もほとんど感じさせず、栗本来の風味を活かした仕上がり。旬の素材の味を大切にする、シェフの想いが伝わります。マロンペーストには、軽めの生クリームと、サクッと歯ごたえが香ばしいアーモンドのダックワーズが好相性。

イチゴのカーディナル
\360

こちらも、ケーキから『早く食べてーっ』という声が聞こえてきそうなほどフレッシュ感の漂う一品。シュワシュワと口の中で淡い甘さを残して消えるメレンゲと、手作りの卵焼きのような優しい卵風味のスポンジ。はみ出しそうにたっぷりのパティシエールは乳風味が強く、イチゴの酸味が引き立ちます。買ったらすぐ、出来立てを大きな口で頬張ってしまいたい!

抹茶ロール
\250
(ホール 1本1,200円)


カステラのようなしっとり上品な甘さの生地は、抹茶の爽やかな苦みと豊かな香りが、全体の印象をキリリと引き締めます。表面にたっぷりとかかった粉砂糖が、生地のシャリッとした歯ざわりを生み出します。プチッと口の中で弾ける程よい固さの小豆の自然な甘さが、軽めの生クリームと、とてもよく合っています。





パスティチュリア デリチュース 箕面本店
住所大阪府箕面市小野原東5-1-27
Tel072-730-0177
営業時間10 :00〜20:00
定休日火曜、第2・第3月曜
アクセス阪急「北千里」駅より阪急バス175系統より約10分「小野原南」バス停下車徒歩2分
URLhttp://www.delicius.jp/