パティスリー フレ  

商店街の一角、広々した店内の美しい店。厨房はガラス張りで、作り手の作業がすべて見える。ショーケースに並ぶケーキは、飾り付けばかりか形自体も個性的。味わう前から、視覚的にひかれるケーキに出会ってしまうことだろう。できて数ヶ月の新しい店でシェフを勤めるのは、東京のシェ・シーマで腕を振るっていた木村成克さん。11年という長い期間をフランスで過ごしていた人物だ。流行りのロールケーキなどは作らず、"フランス菓子"という枠の中で、感性と技術を発揮している。甘さの中に酸味や苦みを上手にきかせたケーキは、しっかりとした存在感がありながらキレよくまとまっている。店の2階、3階部分は落着いた喫茶スペース。ケーキの味を邪魔しないが個性のある紅茶が厳選されているので、こちらも合わせて楽しみたい。

シュー・ア・ラ・クレーム ¥200

皮は固めと柔らかめの中間くらいの固さ。シンプルに粉糖がかかっており、中のクリームはかなりまったりと濃厚。卵の風味がおいしい。
トニック ¥450

ビスキュイ・ショコラの上にはムース・ショコラ、その中にはフィヨンティーヌとレモンのムースリーヌが入っている。チョコレートがメインだが、その中に食感の違いやレモンの酸味などが効かせてりさっぱりとした後味。
イル・ド・ネージュ ¥450

ホワイトチョコレートの中には、オレンジピールと粗切りナッツのプラリネの混ざったメレンゲ、クリームチーズのようなさっぱりとした味のバタークリームが入っている。クラシックなフランス菓子「ピエモンテ」を見て、そのホワイトチョコレートバージョンを作ろうと思ったのがきっかけだそう。両方買って比較してみるのも面白い。
タルト・オ・シトロン ¥350

レモンのアパレイユの下にはチョコレートでまとめたフィヨンティーヌが入っており、レモンの酸味を引き締めるとともに食感にも変化をもたらしている。上のメレンゲは淡雪のようにしゅわっと口溶けよく、下のパート・シュクレもサクサクでおいしい。定番フランス菓子「レモンメレンゲタルト」も、木村シェフの手にかかるとこんなにお洒落なケーキに生まれ変わるのです。
シャテーニュ ¥400

上のツンツンとしたところがマロンクリーム。下のビスキュイにも栗の粉が入っているのか、少しみっちりとしている。まわりには甘さのないチョコチップがついていてコリコリとした食感がおもしろい。マロンとチョコレートのハーモニーを味わうケーキで、モンブランなどとはまた違う印象だ。
クレーム・キャラメル・オ・テ ¥380

生クリームのたくさん入った生地はキャラメルのほろ苦さと紅茶の風味が効いており、濃厚でおいしい!紅茶は香りだけでなく、その渋みも生かされているので、優しいけれどパンチのある味。舌触りも驚くほどになめらかです。(季節限定品)

住所 福岡県福岡市中央区天神2−8−129
TEL 0120−368−320
営業時間 11:00〜20:00(2Fのサロン・ド・テは19:30オーダーストップ)
定休日 第3火曜日
アクセス 地下鉄天神駅下車3番出口からすぐ
その他 焼き菓子の地方発送可