曲りくねった石畳の道、木組みの建物、急斜面の三角屋根に、窓辺を飾る色とりどりの花・・・。中世の雰囲気がそのまま残された美しい街コルマールで、230年もの間、店を守り続けてきたエルムシュテッター。アルザスのクグロフ作りの名人、エルムシュテッター氏の手がけるクグロフが有名ですが、元々はブーランジェリーというだけあって天然酵母を使ったパンもお薦め。「ユヌ・バゲット・シル・ヴ・プレ!」店内にはパンを買いもとめるお客様がひっきりなしにやって来ます。「それから・・・」そう、パンだけでは終わらないのがこの店のもうひとつの魅力。ケーキやショコラ、焼き菓子、コンフィズリーにキッシュなどの惣菜系のものまでが充実しているから、ついつい買い込んでしまうのです。更に時間に余裕のある人は、隣に併設されているサロン・ド・テへ。朝は焼き立てパンを、ランチには軽いムニュ(フランスの定食)を、そしてティータイムにはケーキをと気軽にいろいろな楽しみ方ができそうです。今回はサロンでいただいたケーキを中心にご紹介します。(2007.03)






エクレール  
1.4ユーロ

フォンダンが厚めにかけられたその姿がいかにもフランスっぽい!予想を裏切らないしっかりとした甘さがシンプルな皮を引き立てます。それに対して、中のクリームはあっさりとして甘さも控えめ。このバランスがポイント。
バヴァロワーズ・オランジュ・カネル・ムー   
2.8ユーロ

パナデリアスタッフの間でダントツ人気が高かったのがこれ。オレンジが香るババロアはとろーっとなめらかでクリーミー。甘いバニラ風味のキャラメルソースと一緒に楽しめば、間違いなく幸せな気分に!

トルシュ・マロン
3.0ユーロ

アルザス地方のパティスリーで見かけることが多かったのが、モンブランに良く似たこのケーキ。薄いチョコレートのカップの中に溢れんばかりのクリーム!濃厚なマロンクリームも、ふわふわの生クリームやサクサクのメレンゲのお陰で軽やかに。
トラモンターニュ
(金額不明)

空気をたっぷりと含んだシナモンのムースは甘さ控えめでとてもあっさりとしたタイプ。コクはあるのに軽いから大きくてもぺろりと食べてしまいます。リンゴのシャクシャク感がアクセント。
タンゴ
2.8ユーロ

カシスのムースのセンターにエキゾチックジュレ(パイナップル、パッション、パパイヤ、ライム)を合わせるという、ちょっと面白い組み合わせ。様々なフルーツの酸味ですっきり爽やか!
パン・オ・ポム
3.2ユーロ

アルザスでは珍しいという天然酵母パン。お店のロゴ「H」マークが入ったこのパンはしっかりと焼き込んであり、ひと際重厚感が漂います。その見た目に反して、味わいは意外と軽め。酸味と塩気を感じる生地にリンゴのコンポートの甘さが良く合います。




HELMSTETTER エルムシュテッター
住所 13 rue des Serruriers 68000 Colmar FRANCE
TEL+33 (0)3 89 41 27 78