高級ホテルを中心に、卸専門でチョコレートとキャラメルを作ってきたジャック・ジュナン氏。2008年12月に初めて店を持ったのがここです。外から見ると、インテリアショップと見まがいそうなゆったりとした店構え。「パリにこんなに大きなパティスリーが成立するなんて?!」と、オープン当初は有名パティシエらも視察にきたとか。店内にはショーケースが2箇所に。メインのケースにはケーキとショコラが、もうひとつにはキャラメルのみが並んでいるのだからなんとも贅沢です。ケーキの種類は多くないものの、どれも完成度の高い味。オーダーが入ってから2階のアトリエで仕上げるミルフィーユをはじめ、ショコラにキャラメルまで、たっぷりスペースを取ったイートインスペースで、じっくり楽しみたい。
(2010.01) 








opera
4.80

パリっとしたチョコレートに挟まれるのは、程よい軽さのバタークリーム。ほんのり卵風味の生地はやわらかめです。口にすると、コーヒー風味、そしてなんと言ってもバシっときいたショコラの強い香りがたまりません。全体的に甘さは控えめで、バター風味も穏やか。ショコラのほどよい酸味が心地よい余韻に。


Tarte au caramel,miel
6ユーロ

しっかりとハチミツをきかせたキャラメルの中に、わずかにえぐみを残したくるみが心地よい。キャラメルはややかためです。抜群なのが、サクサクした生地! 上品な薄さなのに、歯ざわりと存在感は絶対的。全体を一口で食べると、甘さとしょっぱさの絶妙なバランスに、あっというまにひとつ食べてしまいます。

Mille-feuilles vanille
5.40ユーロ

オーダーしてから、2階のアトリエで仕上げてくれるミルフィーユ。出来たてならではのサクサク、ハラリとした軽いパイ生地のおいしいこと! プリッとしたパティシエールには、バニラが驚くほどたっぷりと入っています。生地の塩味とバニラの味が織りなす旨みは、甘さとはまた違った味の深さです。

éclair au chocolat
4.80ユーロ

焼き色のしっかりとついた生地はほんのり卵風味。やややわらかめのこの中に、たっぷりとショコラクリームが詰まっています。クリームに独特の重さはなく、その代わりに、カカオ感と酸味の強いショコラの味わいが口いっぱいにひろがります。ショコラのおいしさを味わうエクレアという印象です。

paris-brest
4.80ユーロ

カリカリっと焼いたシュー生地が香ばしく、中の茶色いクリームはプラリネ率の高い、濃厚なもの。バニラもたっぷり入っていて、かなりねっとりと重厚。生地同様に香ばしくもあります。それが特徴で、独特の一体感ある仕上がりになっています。







Jacques Genin(ジャック・ジュナン)
住所 133,rue de Turenne 75003 Paris
Tel01 45 77 29 01
営業時間11:00〜16:00
定休日月曜
アクセス「République」3・5・8・9・11番線、「Fille du Calvaire」8番線



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