ロートンヌ　

東村山市秋津にあるフランス菓子『ロートンヌ』 この店のシェフはこれからの洋菓子界で期待の若手の一人、神田広達氏。西武池袋線秋津駅とＪＲ新秋津駅の乗り継ぎの道程にあるこの店は、大きなガラス窓と白い壁が印象的な造りです。店内に入った第一印象は、ショーケース内の生ケーキ、そしてショーケース上のタルト、どれも丁寧な作りで美しい！！ パナデリアスタッフがお店に伺った時、神田シェフが話してくださった素材やお菓子に対する「こだわり」は、すべて神田シェフの「やさしさ」を現しているなー…と感激してしまいました。シェフの生み出すお菓子はどれも計算された美味しさなのです。そしてシェフの人柄を知れば知るほど、そのお菓子に込められた愛情を感じてしまいます。そしてなんと神田シェフのこだわりは、お菓子だけでなくお店のロゴやお菓子のケースにもあるようです。お話を伺って納得するもの、「これは気がつかないよなー。」と思うもの、いろいろな工夫がされているので、興味のある方は直接シェフをつかまえて（失礼！）聞いてみるのも『ロートンヌ』を訪れる楽しみの一つになると思います。夢をたくさん持っている神田シェフ、これからがますます楽しみです。（2001年7月）

	フレズノ　　￥３５０ アーモンドプードルのコクのあるジェノワーズにイチゴのムースとココナッツのムースがサンドされています。ココナッツの風味が上品で、イチゴの甘酸っぱいムースのいいアクセントになっています。とても口溶けがよく、やさしいふんわりとした風味が口の中に広がります。
	エキゾティック　　　￥３５０ ホワイトチョコレートのしっかりとしたコクのあるムースの中に、酸味の生きたパッションクーリーが入っていて、意外とすっきりとした味わいのお菓子に仕上げられています。ココアのジェノワーズもしっかりと個性を主張しています。上にトッピングされているベリーもフレッシュで素材の良さが伝わります。
	カフェノア　　　￥３５０ とても手の込んだお菓子の一つ。間にサンドされているキャラメリーゼされたくるみのかりっとした食感と、ほどよい苦みが生きている。サンファリーヌ生地はチョコレートの風味もしっかりとしていてとても美味しい。
	ピスターシュ　　￥３８０ 一番上にはピスタチオの濃厚なムース、そしてピスタチオプードルの生地、アーモンドのムースからなっています。ピスタチオのムースがとても色鮮やかで、ピスタチオやナッツの美味しさが小さな一つのお菓子の中に凝縮された感じです。
	アンペリアル　　￥３５０ アールグレイのムースと紅茶の風味が詰まったスポンジ。紅茶の味が上品に、そしてシェフの人柄の現われのようなやさしい味。ムースはとてもやわらかく口の中でトローッと溶けて消えてしまうのですが、紅茶の香りが口のなかいっぱいに広がります。
	マンゴプリン　　　￥４５０ アプリコットソースがついていてそれをかけて食べるのですが、"最初からかけるのではなく半分くらいそのまま食べてから、ソースをかけて味わって下さい"とのシェフのお言葉。そしてその通りにいただいてみると、なるほど！シェフが食べ方まで指導する意味がわかります。素材のマンゴがフレッシュで濃厚な味わいなのです。トローッやわらかいマンゴプリンの中にはフレッシュなマンゴの固まりも入って、とても美味しい！ その後のアプリコットソースの酸味もまた格別な美味しさを生み出します。
	エベレスト　　　￥４００ 形がとてもユニークで、シンプルだけど見た目も色鮮やか。山に太陽が昇っているイメージだそうです。中の生地はケシの実をふんだんに使ったリッチな味わいで、上の生クリームの中にはフレッシュなイチジクが入っています。しっかりとした生地に軽くて爽やかな生クリームが乗っている・・というバランスがとても良く、美味しい。ケシの実とイチジクの両方のプチプチとした食感も楽しい。