12月26日、クリスマスの戦いが終わったばかりのロートンヌを訪ねてみました。とはいえ、その日は日曜日、まだクリスマスのお祝いをする人も多いようで、お店にはひっきりなしにお客さまが。それにしてもいつ来ても、ロートンヌはお客さまがいっぱい。ショーケース内のケーキも一日に何回か補充されるので、いつでもキラキラと輝いて私たちを迎えてくれます。そのショーケース、ふと見ると少し小ぶりなケーキがあり、ケーキの大きさが統一されていません。「もしかしたら、食べてちょうどいい大きさを計算しているのでは?」と思って、シェフに伺ってみると、やっぱり「ちょうど満足感のある大きさを考えています」とのこと。そうなんですよね。本当はどのケーキも同じ大きさで同じ満足感があるはずがないんですよね。こってりしたものは、少し少なめがいいし、さっぱりとしていたら、いっぱい食べたい。そこまで計算されつくしたケーキって、あまり見たことがなかったから、神田広達シェフの優しい笑顔の向こうにある、職人魂に改めて感動してしまいました。(2004.12)


焼き菓子の数々

きらめくケーキたち

厨房の窓



フィズィヨン  
\473

ゆずをイメージしたという形状の中には、ゆずの香りと風味がしっかり閉じ込められた口溶けのいいショコラムースが。やさしい味わいの中にゆずがガツンと効いていて、感動的なおいしさ。計算された程よい大きさがうれしい。
ナチュール  
\480

名前の通りの自然なおいしさ。軽い酸味とコクのあるチーズのクリームとイチゴとアプリコットのバランスがよく、全体に軽い仕上がりになっています。

イット  
\420

ヨーグルトのような軽い酸味のフロマージュブランに、なんとバルサミコで味を調えたイチゴのジュレが挟まれています。とにかくオレンジの派手さとデザインの美しさで、ショーケースの中でも、ひときわ目をひくケーキです。
シシリー
\380

色鮮やかなシシリー産のピスタチオが主役のケーキ。ピスタチオのナッティなコクが堪能できます。まったりなめらかなババロアに合わせたのは、ミルクチョコレートのフィヤンティーヌとダコワーズ生地。ザクザク、サックリとした食感がリズム感をプラスしています。


フィフティフィフティ  
\578

濃茶、赤、黄、三色のチョコレートのコントラストがとても鮮やか。食べるのがもったいなくなるほど美しいケーキです。中に隠されているのはピスタチオとコーヒー、2種のムースにチョコレートのビスキュイ。塩味のクランブル生地がさまざまな豆の風味を引き立てます。


シェフの気まぐれタルト   
\315

シェフの気まぐれタルトということで、その日にどんなタルトが並んでいるか、お楽しみに!今回ご紹介するのは、トラ豆ののったもの。これが上も下もおいしいという絶品もの! 上の和の世界と、下のアーモンドの風味豊かでバターのコクがたっぷりの洋の世界。小さい体の中に無限のおいしさが潜んでいる・・・と言ったら褒めすぎでしょうか。





住所 東京都東村山市秋津町5-13-4
TEL&FAX042-391-3222
営業時間月曜〜土曜 10:00〜22:00
日曜・祝日:9:00〜21:00
定休日無休
アクセス西武池袋線秋津駅、JR新秋津駅下車徒歩3分
その他喫茶あり