なぜ、今、ルコント?って、みんな思うかもしれないけど、今だからこそ、ルコントを紹介してみたいと思いました。なんと創業が1968年。アンドレ・ルコント氏によって日本で初めてフランス人のシェフによって作られたフランス菓子専門店です。今でこそ、日本で活躍するフランス人シェフはめずらしくないけど、当時はかなり画期的だったはずだし、今の日本の洋菓子界を語るときには絶対にはずせない存在。そして何より、今もずっと同じ姿勢を守り続けているのがすごい。もちろん、当時のままのケーキだけでなく、新しいケーキもいっぱい登場しています。でも、今回はなるべくルコントらしいもの、ルコントといったらこれ!と思えるものをご紹介します。斬新なケーキも楽しいけど、いつも基本や原点を忘れたくないし、世の中も少しずつ原点回帰しているような気がします。そんな今だからこそ、もう一度ルコントの良さを噛みしめてみたいと思います。 (2009.07)



ポンポネット
¥525

粗めのババの生地にキルシュっぽい洋酒がたっぷり。その洋酒がどこか梅酒のような酸味を感じるのは、まわりのアプリコテの酸味と合わさったから?きっちりとした甘さと、お酒のキリッとした感じ、強い印象のババに、生クリームを添えて食べたら、またおいしさが増しそう!

スウリー
¥420

見た目のかわいらしさに、なかなか食べ始められないスウリー。ごめんねと、ナイフを入れてぱっくり。クリームは、透明感はあるけど、ややねっとりした重い口当たり。トップの甘いフォンダンに目がパキッとさめるようです。塩気の効いたシュー生地は、適度なさっくり加減でキレがある。正統派でいながら、潔さのある、さすが老舗の風格です。
エクレア(モカ・ショコラ)
各¥368

ショコラはいかにもクラッシックな味わいで、どこかなつかしい。モカは、意外に甘さが少なく酸味のある味わい。これも塩気の効いたシュー生地に、上のフォンダンがしっかり甘く、バランスよく仕上がっています。
オペラ
¥473

すごい、見事に11層にも重なったオペラ。形は小さいけど、苦みと酸味が力強く、かなりガツンとした印象です。コーヒーの酸味、濃厚なバタークリーム、いかにもクラッシックな仕上がりだけど、風格を感じて、納得のおいしさです。
シブースト
¥578

トップのカラメリゼがパリッとして苦甘く、コクのあるシブーストクリーム、やわらかく甘いリンゴのコンポート、ざっくりとしたブリゼ生地、どれもがバランスよく仕上がっています。メリハリのある味わいは、いかにもフランス菓子という感じ。







ルコント青山本店
住所 東京都港区南青山1-1-1 新青山ビル 西館地下1階
Tel03-3475-1770
営業時間平日 9:00〜21:00
土 9:30〜20:00 日・祝 10:30〜19:00
定休日無休
アクセス東京メトロ半蔵門線、銀座線、青山一丁目駅より徒歩1分
その他http://www.gnavi.co.jp/lecomte/



※このページの情報は掲載当時のものです。現時点の情報とは異なる可能性がございますのでご了承ください。