2010年10月26日、鎌倉に1軒のパティスリーがオープンしました。場所は由比ヶ浜。海のそばではないけれど、やはり鎌倉ならではの雰囲気あふれる素敵な1軒です。そして何より魅力なのは、あの三輪壽人男シェフのパティスリーだということ。三輪シェフといえば、鎌倉の名店「レ・ザンジュ」のシェフとして活躍された、洋菓子界の重鎮のひとり。お菓子作りの技術はもとより、素材へのこだわりなど、かなりすごい方です。パナデリアにとっても、三輪シェフは、いろいろなことを教えてくれる大先生でもあります。その三輪シェフが新しくお店をオープンしたとあって、本当にうれしい気持ちでいっぱいです。茶色をアクセントにした落ち着いた雰囲気の店内には、ショーケースにきらきらと輝くケーキが並んでいるほか、ショコラや焼き菓子など魅力的なラインナップになっています。そうそう、三輪シェフと言えば洋酒使いの達人! ケーキを買うときには、ぜひひとつは洋酒を使ったものを選んでみて。強いという意味ではなく、その「はっと目が覚めるような」洋酒使いに脱帽すること、間違いなしです。
(2011.03) 










マロン・ド・ロム
¥420

やさしい味わいのムースの中には、シロップを打たれたジョコンド生地と、ラム酒の効いたマロンクリームがたっぷり。マロンクリームは、渋皮つきの栗のコクが感じられ、粒々が入っているのもうれしい。トップにとろりとかけられたキャラメルもバランスがよく、全体的にとてもまとまりのある味に仕上がっています。



ルージュ
¥400

ぎりぎりのゼラチンで仕上げた口あたりのいいムースは、苺とフランボワーズの甘酸っぱさが活きています。とてもやわらかくスルスルと溶けるような食感の中に、センターに埋め込まれたビスキュイの食感がいいアクセントになってくれます。シロップとともに消えていく味わいは、やさしさの中に、どこか力強さを感じさせてくれるようです。


モンブラン
¥420

たっぷりとのせられたマロンクリームの下には、やさしい甘さの生クリームとビスキュイが。底にはアーモンド風味豊かなダックワーズがひかれていて芳ばしい。ダックワーズの上に薄く塗られた1枚のチョコが、シェフの繊細な気持ちを表しているかのよう。栗の香り、ダックワーズのアーモンドの香りが、おいしさを引き立ててくれます。


サバラン
¥400

クグロフ型をしたかわいらしいサバラン。口にしたとたん「おぉ!」っというほどキルシュが効いていて、目が覚めるよう。生地は、めが詰まってしっかりしているにもかかわらず、ジュワシュワにシロップがしみこんでしっとり。乾燥させながらしっかりと旨みを閉じ込めたという感じのおいしい生地です。表面のアプリコテのほどよい甘さとトップに飾られた洋酒の効いたパティシエール、どれをとってもバランスのいい見事なサバランです。さすが!


ポワール キャラメル
¥370

これもぎりぎりのところまでのゼラチンの量なので、本当にとろとろの口どけの良さ。そのせいで、写真はトップのキャラメルが垂れてしまっていてごめんなさい。でもそれだけ口当たりがいい・・・と思ってください。まだ少し熟成前の洋梨は、逆に香りがとてもよく歯ごたえもしっかり。トップのほどよい苦みのキャラメルとの相性も抜群です。







パティスリー MIWA
住所 神奈川県鎌倉市由比ヶ浜1-10-10
TEL0467-84-7727
FAX0467-84-7726
営業時間10:00〜19:00
定休日2011年4月より月曜定休(それまでは水曜定休となります)
アクセス JR鎌倉駅から徒歩約10分
江ノ島電鉄和田塚駅から徒歩約4分




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