パリ・セヴェイユ 

今月自由が丘にオープンしたばかりのお店です。ショーケースにずらりと並んだケーキはキラキラとしていて、どれも本当においしそう。焼き菓子やパンもオープンしたばかりとは思えない品揃えで、ただならぬ店という印象を受けます。それもそのはず、この店のシェフ金子美明さんは杉野英実氏に師事した後、数店でシェフパティシエを務め、ラデュレ、シュクレカカオ、アルノーラーエルなどフランス各地の名店でも修業されてきた方なのです。洗練されたシンプルな造りで、広々とした喫茶スペースもあるパリ・セヴェイユ、 自由が丘の人気スポットとして定着する日も近いことでしょう。(2003年6月)

タルト タヒチ ¥450

ざらりとしたココナッツクリームを敷き込んで焼き上げたタルトの上にはココナッツのブランマンジェとクレームパティシエール、パイナップルのシロップ漬けがのっています。全体的にココナッツの味と食感が強いですが、甘さはごく控えめ。トップのピンクの胡椒がクリームをピリッと引き締めます。
デスタン ¥430

杏とキャラメル、ナッツを合わせたケーキ。キャラメルクリームは苦みと酸味が強く、やはり甘さはごくごく控えめです。上にのった杏と杏のムースにかけられたナパージュがとても爽やか。
ムッシュ アルノー \450

直線的な層と、曲線的な飾りが美しいチョコレートケーキ。口に入れると、想像以上にやさしいミルクチョコレートの甘さ、そしてジャンドゥージャとナッツのコクの中に、フワッと爽やかなオレンジが香ります。クリームのなめらかさ、フィユティーヌ、ナッツのザックリとした固い食感も楽しく、チョコレート好きにはたまらない一品です。
ポンパドール \450

グアバとパッションを合わせたような、ちょっと複雑なトロピカル風味が非常に爽やかです。ベースはフワッと軽く、口の中で溶けてしまうような繊細な食感のムースリーヌバニーユ。バターのまろやかなコクが、少し強めの酸味を程よく抑えていています。素材のひとつひとつがお互いを引立て合っているような印象を受けるケーキです。
マカロンアナナス \430

ココナツとアナナス(パイン)の組合せが夏らしいケーキです。ふんわりしっとりとした生地(マカロンレジェ)と、ぎりぎりのやわらかさを保ったクレームムースリーヌの食感が印象的。しっかりとした甘さの中に、アナナスの風味がいきていて、強い甘さと酸味の組合せに力強さを感じます。

住所 東京都目黒区自由が丘2-14-5タテヤマビル1F
TEL 03-5731-3230
営業時間 10:00〜20:00
定休日 今のところ不定休
アクセス 東急東横線 自由が丘駅より徒歩5分