ピエール・エルメ パティシエ

ピエール・エルメ氏と言えば、今やトップパティシエとして世界中で有名なシェフである。そんな彼のオリジナルブランドのブティック1号店が1998年に東京の老舗ホテル、ホテルニューオータニの中にオープンしました。斬新なアイデア、驚きの組み合わせで日本でも多くの人の心をつかんだエルメ氏のお菓子は、普通のお菓子屋さんのショーケースとはちょっと違い、宝石でも飾るようなしゃれたショーケースに飾られています。まずその美しい姿にため息・・そして、食べてからその味、食感などの組み合わせにため息。年2回新作のコレクションを出すというエルメ氏。彼のお菓子を見ていると「お菓子のファッションショー」があってもいいな…と妙に納得してしまいます。かつて、パリ「フォション」や老舗のサロン・ド・テ「ラデュレ」の菓子を手がけ大成功を収めたエルメ氏が、ご自身のお店をパリより先に日本にオープンしてくれた…そんな幸せを、ぜひあなたも自分の舌で感じてみませんか。(2000年9月)


ドゥー ミルフィーユ(2000 Feuilles)  500円

サクサクとした塩味とバターのきいたパイ生地に、ヘーゼルナッツのクリームとチョコレートクリームがサンドされ、きれいな層になっている。チョコレートクリームの中にはカリカリとした食感のあるナッツが入っている。クリームはしっかりとしたコクで、口溶けも良い。香ばしく焼かれたパイ生地とクリームとの相性は最高。

メデリス  450円

鮮やかな黄色いマカロンの付いたケーキ。まったりとしたコクの有るクリームが上掛けされている、とてもさわやかなレモン風味のムースです。ムースの中にはチョコレートのサクサクしたクランチが入っていて、組み合わせの意外さとともに、とても手が込んでいるな…と感じさせます。

マカロナード オウ フレイズ エ マング ポワブレ  600円

ローマジパン生地で焼き上げられたクッキー台にパッションの酸味の効いたカスタード、イチゴ、マンゴ、その上に生姜を薄く切って甘く煮たものが飾られ、さらにコショウがトッピングされている。とても斬新な発想で、ほんのりだがピリッとした味が生きていて、全体のアクセントになっています。

プレジール シュクレ  500円

ヘーゼルナッツ風味のダックワーズ、プラリネ、ガナッシュ、チョコレート生クリーム、板状のミルクチョコのハーモニー。デザインがとてもお洒落というだけでなく、味の組み合わせも抜群のセンス。チョコレートの層の食感がそれぞれ違っているのも面白い。口溶けもとても良い。

モンブラン ア マ ファソン  600円

タルト生地はサクサク、中のダマンド生地はしっとりとしていて、しっかりとしたコクがある。上にのっているマロンクリームは濃厚な味わいで、ほんのりと香るシナモンの風味との相性も良く、とても都会的な雰囲気のケーキ。

住所 東京都千代田区紀尾井町4-1
ホテルニューオータニ ザ・メインロビー階
TEL03―3221―7252
営業時間11:00〜21:00
定休日無休