以前「カフェ アルトファゴス」で腕を振るっていた望月哲二シェフが、今は小田原のお菓子屋さんにいるらしいという話を聞き、早速出かけてきました。今までは都会の真っ只中でパンを焼いていた望月シェフ、今度はのどかな小田原の地でケーキを作っているんですね。それにしても、できる人は何をやってもできる!ということを改めて実感。アルトファゴス時代には力強いパンを焼く人だなぁと思っていたけど、ここ「きゃとる ふぃーゆ」には、本当にやさしい、それでいて細部にまでこだわった繊細なケーキが並んでいるからです。春らしい色合いのマカロンなどもあるので、小田原の地でフランスの味を存分に味わってみてはいかがですか。(2006.4)






フリュイ・オ・リュージュ   
\310

フランボワーズのムースの中心には、ガツンと力強い赤いジュレが潜んでいて、全体をきりっと引き締めています。底に敷かれたジェノワーズもチョコレートの味がしっかりとした口溶けのいいもので、まわりにはられたホワイトチョコのまろやかな味わいとともに全体をまとめあげています。

ノワゼット
\310

ビターな味わいのチョコレートムースと、まろやかな味わいのノワゼットムースのバランスがよく、深みのあるおいしさに仕上がっています。底に敷かれたチョコレートのジョコンドのような生地には、フィヨンティーヌが入ってカリカリ、サクサクっと、食感が楽しい。

フロマージュ ブラン
\320

酸味の効いたフロマージュのムースと、上にたっぷり乗った生クリームのフワッとしたまろやかさの組み合わせが、とても洗練された味わいを生み出しています。センターのフランボワーズジュレの酸味もしっかりとして、やさしさの中にキレを感じさせます。


イチゴのタルト
\340

目には見えないのにパイ生地にゴマの風味があって香ばしく、中に敷きこまれたダマンド生地のコクのあるおいしさとよく合っています。生の多いクレームパティシエールとダマンド生地もバランスがよく、小さめのイチゴの酸味がいいアクセントになっています。見た目はよくあるイチゴのタルトだが、一口食べるとその仕事の細かさが伝わってきます。


アールグレイ
\320

アールグレイの風味がしっかりとした、それでいて優しい印象のムースに、苦みと甘さのキレの見事なキャラメルが乗っています。まわりには、カステラのようなしっとりとしたジェノワーズが巻かれ、上にはシュワッと溶けるメレンゲが。ミルクティーを飲んだようなミルキーの後味が口いっぱいに広がります。





Patisserie Quatre feuilles(きゃとる ふぃーゆ)小田原城山店
住所神奈川県小田原市城山1-6-32
TEL&FAX0465-35-1342
営業時間9:30〜20:00
定休日不定休
Patisserie Quatre feuilles(きゃとる ふぃーゆ)小田原ラスカ店
住所神奈川県小田原市栄町1-1-9
TEL&FAX0465-24-7704
営業時間10:00〜20:30
定休日無休