名古屋では知らぬものはない、というほど有名な「レニエ」。その本店は、名古屋の中心部から少し離れた住宅街の中にあります。
看板を目印に広い敷地内に入ると、明るく開放的なパティスリーの店舗とは別に、シックな赤の扉が目を引くショコラトリ、そして、ゆったりとエレガントな雰囲気のカフェと、それぞれにカラーの異なる3つの店が現れます。
中でも、シェフ長谷川享平さんのこだわりが随所から感じられるのがショコラトリ「セヌフォ」。フランス・パリの蚤の市で出会ったアフリカの仮面が出迎えてくれる店内には、ボンボンショコラを始め、トリュフやマンディアン、ロシェなどがずらり。もちろん素材へのこだわりも強く、ご本人自らエクアドルやガーナまで足を運び、現地のカカオ農園視察するほどで、カカオへの並々ならぬ情熱が伺えます。
子供からお年寄りまで気負いなく楽しめそうなパティスリーと、シャープでこだわりを感じるショコラトリー。長谷川シェフが生みだすふたつの顔を、ぜひ味わってみてください。時間のある方には、ゆったりと落ち着けるカフェもおすすめです。
(2010.3) 


ショコラトリ「SENOUFO(セヌフォ)」。赤い扉の向こうには、
タブレットを思わせる褐色のタイルでシックにまとめた空間が広がる



1992年オープンの仏蘭西菓子「レニエ」。
今では名古屋市内で4店舗を展開している



向いのカフェ「Bourgeon(ブールジョン)」では、
ケーキのほか、デセールやクレープなどもいただける





「セヌフォ」

ボンボンショコラ 各¥230
エクアトール アリバ

華やかさを感じるフルーティなアロマの間を縫って、じわじわと広がっていくスモーキーなテイスト。やや厚めにかけられたカバーが、ガツンと力強いカカオの風味を一層深めています。後味に広がるビター感も心地よい、インパクトの強いボンボン。

サントメ

インパクトのあるエクアトール・アリバに比べると、丸みを感じるマイルドな味わい。カカオの香りや苦みはきっちりと主張しながら、穏やかでコクのある風味がまろやかに広がっていきます。すっきりとした後味も特徴。

キャラメル・サレ・ムゥ

少し厚めのガナッシュは、「ムゥ(=やわらかい)」という名前の通り、驚くほどなめらかな口どけ。それとともに、塩を利かせたキャラメルの深い味わいが心地よく広がっていきます。大人過ぎず、でも子供っぽくないほろ苦さがカカオの輪郭をくっきりと際立たせ、印象に残る味わいに。




「レニエ」

ミロワール・ショコラ・フェーブ・ド・トンカ
¥525

名前の"トンカ"とはベネズエラやブラジルなどで栽培されるマメ科の植物のこと。ヴァニラやアニスにも似た独特の香りが特徴のトンカ豆。その香りがフワッと香るミルクのムースに合わせているのは、まったりとコクのあるミルクチョコレートのムース。個性的な素材ながら、食べやすくやさしい味わいになっています。

クール・アローム・ドゥ・ラ・ローズ
¥525

鮮やかなピンクのピストレをまとったハート型がキュート。みずみずしくなめらかなフランボワーズムースの中には、バラのジュレとライチが忍ばされています。酸味や香りの強い素材の組合せですが、イメージよりもずっと穏やかでく食べやすい印象です。

中津川モンブラン
¥483

栗きんとん発祥の地、岐阜・中津川の栗を贅沢に使った看板ケーキ(商標登録もされています!)。たっぷり絞られたマロンクリームは、和栗らしいほっこりとやさしい味わい。中には、フワッと軽い生クリームがたっぷりはいっていて、マロンクリームのミルキーなコクを引き立てます。土台のメレンゲは中までしっかりキャラメリゼされ、サクサクの食感。ほっとやさしい気持になれるモンブランです。







レニエ グラン メゾン
住所 愛知県名古屋市西区五才美18-2
TEL052-502-0288
営業時間9:30-20:00
定休日月曜
アクセス 地下鉄舞鶴線庄内緑地公園駅より徒歩10分
URLhttp://www.regnie.jp/



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