ロアレギューム(Roi Legume)とは、フランス語で「野菜の王様」の意味。農業を営む家で生まれ育った小寺幹成シェフが、自宅で採れた農作物を積極的に使っていきたいとの思いを込めて付けた店名です。店のショーケースには季節のフルーツや野菜を使ったお菓子が並び、とても色鮮やか。ケーキはどれも素材を活かした素直な味に仕上がっています。また小寺シェフは「パティスリー タダシヤナギ」でスーシェフを務めた経験もあり、「このお菓子はもしや?」と思うものもいくつか。柳シェフ仕込みの微妙な味のバランスなど、繊細さも忘れてはいません。若手ながら自分の道をしっかりと決めて着実に前進している小寺シェフ。 素材の旬にあわせて変わるケーキのラインナップには、これからも目が離せませんね。(2004.9)

魅力的な農園

緑色のひさしが目印です店内風景


梅酒のゼリー
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「母が漬けた梅酒が余っていたので作ってみました」という、ロアレギュームらしい一品。平成8年に漬けた梅酒は、熟成してちょうど今がベストの時期だそう。梅酒のまろやかな風味を十分に活かし、表面を飾るフルーツの酸味が全体の引き締め役になっています。ゼリーの固さもちょうど良く、ついつい「もう一杯!」なんて!(お酒じゃないんだから(笑))
杏仁ドーフー
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杏ジャムを作った後に残る杏仁を使って作るこのお菓子は、杏仁10kgから100個しか出来ない貴重なもの。そして杏仁10kgを割る労力といったら・・・頭が下がります。杏仁の香りがふんわり香り、生クリームをたっぷり使った濃厚な杏仁ゼリーと杏ジャムの甘酸っぱさがベストマッチ。今年はあと何個出来るか、聞いてくれば良かった!
タルトサンギュリエール
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まだ若いバナナを焼きこんだタルトの上に、レアチーズケーキと胡麻のチュイールの組み合わせ。バナナの青臭い感じとレアチーズの酸味が合わさると、何故かその青臭さが消えてとても豊かな風味になり、後から口に広がる胡麻の風味との相性も絶妙。それぞれ個性が強い素材ですが、ぎりぎりのバランスで上手にまとまっています。




トライフル
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柳シェフから譲り受けたというお菓子。日本人に馴染みの深いショートケーキに似た、クレームパティシエール・苺・ジェノワーズの組み合わせ。トライフルはイタリアの伝統的なデザートで、クレームパティシエールにシェリー酒をきかせてあるのがポイント。柔らかい味の中にシェリー酒が主張していて、苺の酸味も存在感があります。

ガトーショコラ
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チョコレートの粘性を感じるようなしっとりとしたガトーショコラ。チョコレートは酸味や苦みの強いタイプではなく、日本人に馴染み深いマイルドなベルギータイプ。無糖の生クリームと一緒に食べると口当たりが優しくなり、さっぱりといただけます。





住所埼玉県朝霞市三原3-32-10
TEL/FAX048-474-0377
営業時間10:00〜19:00
定休日火曜日・第三水曜日
アクセス東武東上線志木駅 徒歩7分