岐阜県多治見にある「シェ・シバタ」(バックナンバーはこちら)の2号店、「シェ・シバタ 名古屋」を訪れました。クラシックで落着きのある本店とは違い、名古屋店は白を基調にしたモダンで華やかな雰囲気。店内には写真やオブジェなどに加え、日泰寺の参道沿いにあることから、“歩く”ことにちなんでピンヒールのパンプスが飾られるなど、柴田シェフの感性が端々に感じられます。
店内は、美しいケーキが並ぶショーケース、豊富な焼き菓子類、そしてサロンで構成されていて、ゆっくりと作りたてのおいしさを味わうことが出来るのも魅力のひとつ。天気の良い日には、オープンカフェでケーキをいただくこともできます。
今年10月には、名古屋・栄に自身の思い描く料理とデザートが楽しめるレストランをオープンし、ますます充実の柴田シェフ。お近くの方はもちろん、名古屋を訪れた際には足をのばしてみてはいかがでしょう?「名古屋を代表し全国に発信して行くぞ!」というその心意気を肌と舌で感じ、きっと大きなパワーをもらえるはずですよ! (2007.8)


モン ブュエ Mont Buet
¥480

生クリームの白い山肌に小さなピンク色のミニマカロンがキュートなこのケーキは、シェフが夏のモンブランをイメージして作ったもの。中には、マロンクリームとカシスのムースが入っています。通常のモンブランの生クリームとマロンクリームの分量が反転し、さらにカシスの甘酸っぱさが加わることで、爽やかな味わいに。土台の部分にしっかり効かせたリキュールが、全体をキリッと引き締めています。

ブランマンジェ ノワ Blanc manger-Noix
\380

一般的なブランマンジェはアーモンドの香りを牛乳に移したものですが、これはクルミを使ったちょっと珍しいタイプ。空気を含んだ少し固めのムースのような食感で、軽い乳風味の中にクルミの香りがしっかりと広がります。エグミなどは全くなく、コクがあるのに爽やかなクルミの味わいは、親しみのある素材ながら、新鮮なおいしさです。

ムラング・オ・カシス Meringue au Cassis
\420

ほんのりブルーがかった色合いと球形に近い姿が、ショーケースで目を惹きます。周りはサクッと、中はトロッとしたカシスのメレンゲの下には、たっぷりのクレームパティシエールが隠れています。「食感を楽しむため、上から下までナイフを入れて召し上がってください」というスタッフの方の、言葉の意味が良くわかる食感豊かな一品です。

エクレール アリアンス Eclair Alliance
\380

シェ・シバタらしい、美しいフォルムのエクレア。抹茶を使ったものは珍しくないけれど、これはさらにオレンジの爽やかさがプラスされたもの。抹茶は、鎌倉時代から続くお茶の名産地、愛知県西尾市でとれる西尾抹茶を使用。パティシエールと抹茶のコクのあるクリームに爽やかなオレンジの組合せは、意外性がありながらも思わず納得!





シェ・シバタ 名古屋
住所名古屋市千種区山門町2丁目54
Tel&Fax052-762-0007
営業時間10:00〜20:00
定休日火曜
アクセス地下鉄東山線 覚王山駅1番出口下車 徒歩2分
URLhttp://www.chez-shibata.com