シンプルだけど、印象的。そんなケーキを食べたいときにお勧めしたいのが、ここ、ヴォワザンです。東京・荻窪にあるお店は、昨年9月のオープン以来、地元ですっかり評判に。白、黒、こげ茶でまとめたシックな店内同様に、ケーキもすっきりシンプル系。でも、ショートケーキやタルトといった普通のお菓子でさえもセンスがいいから、ついあれもこれもと試したくなってしまいます。「ヴォワザンは、“近所”とか“隣”という意味。近所の方に、フランスを感じられるお菓子を作りたいなと思って名づけました」とシェフの広瀬達哉さん。日本の「マルメゾン」「ジャン=ポール・エヴァン」「ジョエル・ロブション」といった名店で修業し、渡仏経験もあると聞けば、その姿にも納得。もちろん、味も期待通りに洗練されていて、「プラリネはアーモンドから挽いて作ります。風味が全然違いますよ」と見えない部分にもこだわるのが広瀬流。近所でなくても、お気に入りになりそうな一軒です。
(2010.3) 




フレーズ
¥480

キメ細かくてしっとりやわらかいジェノワーズは、極上の口どけ。この生地に、ミルキーな生クリームが綺麗に馴染みます。イチゴの酸味とキルシュの香りで爽やかな後味に。見た目を裏切らない、上品な味わいです。

エクレールプラリネユズ
¥350

ユズで香り付けしたプラリネクリーム入りのエクレール。シート状のホワイトチョコレートとヌガチンをトッピングしています。ちょっと意外な組み合わせですが、全てを合わせて口にすると、ナッツの風味やミルキーな味わい、カリカリの食感など、楽しい要素がいっぱい。さりげなく個性が光ります。

タルトフレーズ
¥450

端正な姿が美しいイチゴのタルト。アーモンドクリーム入りのタルトとイチゴの組み合わせ・・・との予想に反して、実は複雑な構成。イチゴの下には、クレームパティシエール、フィヤンティーヌ、カシスのコンフィチュールが潜んでいます。このフィヤンティーヌのサクサク感とカシスの酸味がアクセントに。味と食感に変化が生まれます。

モンブラン
¥480

注文してから絞ってくれるから、クリームはしっとり、メレンゲはサクサク! 甘さ控えめでふんわりコクのある生クリームがたっぷり入り、ほっくりと滑らかなマロンクリームの風味を引き立てます。香ばしく焼けたキャラメルのような風味のメレンゲもおいしい!

タルトタタン
¥420

リンゴを窯に入れて、待つこと4時間。そう聞くと、クタクタのリンゴを想像してしまいますが、適度に歯ごたえが残っているところがすごい!しかも味が濃縮されて甘みもたっぷり。土台のクランブルのカリカリとした食感やバターの風味もポイント。小さいながらインパクトのある一品です。

オランジュアメール
¥440

シェフお勧めの一品は、ビスキュイショコラとガナッシュを層にしたケーキ。ビスキュイもガナッシュも口当たりはソフトですが、ビター感はしっかり。オレンジ系のリキュールを効かせた、大人の味わいです。







パティスリー ヴォワザン
住所 東京都杉並区上荻2-17-10
TEL03-6279-9513
営業時間10:00〜19:00
定休日水曜
アクセス JR中央線・東京メトロ丸の内線荻窪駅より徒歩約7分



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