先生は奥様?! 独学で栄光を勝ち取った猿舘シェフ。実は、試作中の作品については奥様に相談していたそう。 「妻はパティシエではないし経験もありませんが、僕と一緒にピエスを見てまわっていたので目は肥えていましたから」 なるほど、奥様の支えがあってこそ、ですね! 苦労した作品は? 「ディジョンコンクールで出した『ピノキオ』。何度作っても高木ブーになっちゃうんですよ。それで、もうこれでいいやと思ったものが壊れちゃって。仕方ないから最後に作り直したら、めでたくピノキオになったんです(笑)」 是非、壊れる前のものが見てみたかった! 作るだけでは終わらない! 完成したピエスは現地まで運ばなければなりません。これがかなりの難関。何故ってパリは石畳の街。ディジョンコンクールのときには、片道5時間もかけて車で運んだそう。5人がそれぞれの作品を乗せて出発し、なんと壊れずに搬入できたのは猿舘さんのものだけ。さすがは強運の持ち主!と思ったら、 「パッと見は同じようでも、接着面を強化して壊れにくくなるように工夫したんです」 さすがです! |