Panaderiaが行く            




4月29日から5月5日まで、神戸元町大丸にて第11回洋菓子KOBE展が開かれました。
今年は明石海峡大橋の開通を記念して「かけはし」がテーマ。パナデリア調査班は、4月30日と5月1日、このイベントを取材してきました。

会場は大丸元町店8階と9階。8階の会場は甘く香ばしい香りでいっぱい。神戸の洋菓子屋さんが勢揃いし、各店自慢のオリジナルケーキを販売。試食もたくさん出ていて、取材班は各店の美味しいお菓子をしっかり味わってきました。
同階には神戸の有名シェフによる、デモンストレーションコーナーもあり、ちょうど調査班が取材に行った5月1日には、以前「こだわり職人」のコーナーで紹介させていただいた“ハイジ・トラウムプラッツ”の小山進シェフの飴細工のデモンストレーションが行われていました。飴を自由自在に操る小山シェフ。
その指先から生まれるのは命を吹き込まれた美しいバラの花びら。その鮮やかな手さばきに多くの注目が集まっていました。
小山シェフの他にも多くのシェフたちが、いろいろな技術を日替わりで披露してくださるので、パナデリアとしては毎日行ってみたくなりました。

同階には出展しているお菓子やさんのケーキ2個と飲み物のセット(800円)がいただけるイートインコーナーもあり、こちらも大盛況でした。

9階には神戸のシェフ約60名がお菓子の材料を使って今年のテーマ「かけはし」を個性豊かに表現。美しい飴細工やマジパンなどで作られた作品は職人さんたちの心がこもった力作ばかりでした。
中でも神戸で活躍する外国人パティシェ、グレゴリー・コレ氏の作品は斬新なデザインと個性的な色使いで、お菓子であることを忘れてしまうほどの美しさでした。コレ氏のお店は元町商店街にこの3月オープンしたばかり。広々とした店内には喫茶コーナーもあり、これから注目のお店になりそうです。


会場で「洋菓子KOBE展」総合プロデューサー、村上和子さんに貴重なお話しを伺うことができました。1988年の第一回から総合プロデューサーを勤める村上さん。
東京、大阪では個人洋菓子店のイベント参加が難しいといわれている中、「洋菓子KOBE展」が今年で11回目を迎えたことについて、ご自身が執筆された「洋菓子天国KOBE」(保育社刊)がベストセラーになり、”神戸の洋菓子”に注目が集まったこと、超党派の立場でこのイベントをプロデュースできたことで、数多くの有名老舗洋菓子店の参加が実現したこと、そしてなによりも、神戸を愛し、神戸のお菓子を盛りたて、全国へ広げていこうという気持ちを常に持ち続けている地元の洋菓子店の気持ちが一つになったことがこのイベントを成功させたと、村上さん。

今後の展開について、来年はこのイベントのためにゴールデンウィークを使っていただけるような企画にしたい、と村上さんは既に楽しい企画をたくさん考えて下さっているようです。来年も益々楽しみな 「洋菓子KOBE展」。 パナデリアは来年も行きますよ!お楽しみに!