昨年に引き続き、今年の夏もまた行ってきました。極楽バリ旅行! のんびりゆっくり、命の洗濯どころか、まるで浄水器にかけてきれいになった水のように、私の体内に流れる水分も全部きれいになった感じ。そんなわけで、うれし楽しいバリ旅行から、うかれ気分で戻った私ですが、ちゃんと自分の使命は忘れてはいません。今年もまたバリで出合ったおいしいものの報告をしちゃいます。今回は何故かパンがおいしかったなぁ。「日本でこのパン売ったら、雑誌にバンバン取り上げられちゃうよなぁ」と思うようなレベルのものもあり、ちょっとびっくりでした。もちろん、「こりぁ、何だ?」というような理解に苦しむものもあったけど、それは単なる好みの問題。おいしいものが人を幸せにするのは、どこの国でも、どんな時代でも一緒。そこで、私も幸せになるために、体中を胃袋にして食べまくってまいりました。しかし今、冷静になって体重計の目盛りを見ると、確実に不幸せの道へまっしぐらかも・・・(涙)


まず、手始めはパン屋さんの紹介から・・  




Bread Talk
Discovery Shopping Mall
Jl.Kartika Plaza Unit MG-106 Tuban,Bali

今年できたばかりというショッピングモールの中に見つけたパン屋さん。今までのバリのイメージとは違い、いかにも都会的な様子。オープンキッチンでパンを作っている姿が見えるので、臨場感が増すというか、おいしさが増すというか、とにかく行列の大人気のパン屋さん。










今回は、一番人気のパンと、ちょっとかわいらしいマフィンを選んじゃったけど、実はバゲットやクロワッサンなど正統派のパンもあるので、次回はぜひそっちにも挑戦したいな。
マフィン  
どちらも rp5.000

かわいらしいイラストがついたマフィン2種。どちらも蒸しパンのような食感の生地で、ふんわりした感じ。チョコの方は、ちょっぴりおもちゃチックな(?)チョコ味で、もうひとつのブルーベリーは、何故か生地はバナナケーキ味。かろうじて、トッピングにほのかにブルーベリージャムの味がしましたが。
Fire Floss   rp6.500  /   C’s Floss   rp6.500

お店のパンフレットにも載っている看板商品。キッチンから焼き上がりが出てくると、お客さんが蟻のように群がり、あっというまに品切れになる人気商品。いったいどんな味かと思いきや、どちらもわりと甘めのふわふわとしたリッチなパンに、日本でいうところのデンブが乗っているもの。ちょっと茶色の方は甘辛い(後味はけっこう辛い)魚のデンブが乗り、もうひとつの薄い茶色の方は、魚のデンブがそのまま乗っているような味。うーん? ちょっと不思議な異国体験でした。



まるで飛魚のようにFlossが飛び交うリーフレット




さて、気をとりなおして、次のパン屋さんへGO!



Le Bake Shop
Jl.Griya Anyar No.1.Kuta
Phone:0361-753979
7:00〜22:30
バリに何軒かある有名なパン屋さん。空港にも支店があるので、行ったことのある人も多いのでは。広い店内はカフェの部分もあり、軽食も楽しめます。もちろん、パンやケーキも売っているので、おなかのすき具合にあわせて選びたい。並んでいるパンも本格的なものが多く、「これは絶対フランス人が作っているな」という感じ。案の定、オーナーがフランス人と聞いて、納得! 味の方も、日本にひけをとらないおいしさなので、バリにお出かけの際はぜひ、立ち寄ってみて! でも、これは日本でも言える事だけど、行くときは支店はだめですよ。必ず本店に行きましょう!
Raisin Cinnamon Bread    rp18.500

わりと密に締まったリッチな生地に、レーズンが入っています。レーズンの量は多くはないけど、ふんわりしたパン生地が甘めなので、全体に甘い印象。ちょっとイースト臭いけど、旨みのある生地です。
Sourdough    rp14.200

見た目より軽くてルヴァン種の香りがして、おいしい。酸味もほどよく、旨みのある生地。なんと、塩のおいしさが伝わってきます。味の強いチーズやハムなどとも相性がよさそう。
Whole Wheat Roll   
rp2.700

ちょっとフコフコとした生地だが、塩味がしっかりしていてコクもあります。かなりひきが強い感じで、もちっとしたもの。わりと細かい気泡が入っています。
Giant Foccacia    rp5.000

少しライ麦の入った生地で、オリーブがじわっと滲んできます。ハーブの香りと、みじんにカットされたオリーブの塩気がバランスよく、なかなかのおいしさです。




さて、次はホテルで出会ったパン。


Conrad Bali Resort & Spa
Jl Pratama Raya 168 Tanjung Benoa Bali
Phone: +62 361 778788
URL:www.conradhotels.com
正直言って、コンラッドの食事はいまひとつだったのですが(コンラッドさん、ごめんなさい)、パンだけはピカ一においしかった。どれも気負いなく作った感じなのに、自然においしくなっちゃった!っていう印象。バリの気候がパンの発酵具合に、ばっちりなのか、コンラッドのパン職人が上手なのか、とにかく何を作ってもうまく出来ちゃう!というくらい、どれもおいしかったので、ご紹介!


The Royal Pita Maha
Desa Kedewatan P.O.Box 198 Ubud Bali
Phone: +62 361 980022
URL:www.royalpitamaha-bali.com
コンラッドは海を楽しむホテルだけど、今度はちょっと山方面へ移動。場所は芸術家の町UBUD。そこで現在は一部がソフトオープンしているだけだけど、来年にはグランドオープンするという「Royal Pita Maha」に行ってみました。ここは、すべてがプールつきのヴィラなので、お篭り感たっぷり。明るいカップルにも、怪しい(?)カップルにもぴったりのホテルです。と、くだらない話題はさておき、ここのパンが、これまたかなりレベルの高いおいしさ。それこそ、東京にあったら、絶対はやるよな!という味。ここは他のお料理もおいしいので、とってもお薦めのホテルです。ついでにデザートもご紹介しましょう。



朝食のパンもレストランのパンもどれもおいしい。かりっとした食感に旨みのある生地。バターを使ったパンは、バターのおいしさが伝わってくるし、とにかくパンばかり食べたくなってしまうおいしさ。




バリの伝統的なデザートを食べてみました。ひとつは、「Pisang Goreng(ピサン ゴレン)」(写真左)というバナナを揚げたお菓子。もうひとつは「Dadar Gulung(ダダール グラン)」(写真右)。これはシャリシャリっとした細く切ったココナッツを黒砂糖でからめたものを、クレープで巻いたもの。時々おいしくないものにも出会うけど、今回のようにおいしいものに出会うと、けっこう病み付きになる味。




最後に街で見つけたバリの伝統的なお菓子を・・・。


ラッキーなことに、UBUDで10年に一度行われるというセレモニーに参加させてもらいました。そこで出された伝統的なお菓子がこれ。左のピンクの方は、蒸しパンのような味と食感で、いたって普通のものだったのでびっくり。右の方はちょっと日本の人形焼のような味のしっとりした生地に、ココナッツ餡が入っていて、これも意外となじみやすい味でした。


これもセレモニーで出されたお菓子?・・・というより色のついたお餅という感じ。ほんのり薄ら甘いけど、お菓子という味ではないし、ましてやこの色合いが味に反映しているかというと、そうでもなく、日本の紅白のお餅みたいな感覚でしょうか。


手前は「ピサン レイ」という蒸したバナナのお菓子。たっぷりのココナッツに黒糖のシロップをかけて。奥は「ダダール ウンティ」という前述のダダールと同じようなお菓子。これもおいしかった。






他にもいろいろおいしいものに出会ったけど、他人の結婚式のビデオと旅行の写真ほど、人を飽きさせるものはないと思うので(笑)、このへんでお開きにしたいと思います。いつももっといろんなところに行ってみたいと思っているのに、いざとなると、どうも私の魂は、バリに引き寄せられてしまうよう。まわりのみんながフランスだ、イタリアだと、洗練された旅行を続けているというのに、私の心はいつもバリにいる感じ。そんなわけで、この極楽旅行は永遠に続きそう。でもバリでもらうパワーが、パナデリアの原動力になっているようなものだから、やっぱり来年もバリに行かなくっちゃ!!