友人を招いてワイワイと、恋人とロマンティックに・・・。
クリスマスやヴァレンタインデーも楽しいですが、大切な人が生まれた日を祝う誕生日はいつになっても特別なもの。おいしいお食事とケーキでお祝いしたいですよね。
パナデリアのバースデーパーティでいつも頭を悩ませるのがケーキ。せっかくの日にあれも食べたい、これも食べたいと意見が錯綜し、結局決まるのはギリギリということもしばしば。
今回のケーキは一体!?ではその様子をご紹介します。






今回の場所は、パナデリアでもご紹介した東白楽の『ル・デリス』
スタッフの集合は、なんとスタートの4時間半前!おいしい食事を用意するのって時間がかかるんです。

シェフはもちろん、主宰の三宅清。
パナデリアイベントで腕を振るう機会も多いので、ご存知の方もいるのでは?
知るひとぞしる、幻の巨匠なのです。



レストランさながらの本日のお品書きに、一同が沸きます。












そして待ちに待ったケーキの登場!
今年のケーキは、誰もが一度は頼んでみたいと思っているはずのアレ。
そう、デフェールベアです!
少し子供っぽいかな?と心配していましたが、とんでもない!
かわいさがありながら甘すぎず、1つのデザインとして昇華しているのはさすが!
ハート型にカットしたイチゴなどの華やかな色合い、そしてまつげなどの繊細なチョコレートの細工・・・
とにかく、随所に安食シェフのセンスを感じる洗練られたかわいらしさに、しばらくの間一同興奮状態に。
どれ位すごかったかは、デジカメに残された膨大な写真の数が証明しています(80枚くらいありました!!)


デフェールベア
このかわいい姿のどこからナイフを入れようか・・・というのは、誰もが感じる悩みのはず。この日は主役に耳の部分を、そして残りの顔部分を皆で切り分けて頂いたのですが、なんと耳と顔では味が違いました!顔の部分はジェノワーズが非常に軽く、味わいも比較的さっぱり。いくらでも食べられそうなやさしい味わいです。耳の部分は、顔部分よりも薄い層が重なり、ジェノワーズ、クリームともにコクが強く感じました。どちらもそれぞれ魅力があるので、是非両方味わってみてください!


もうひとつのケーキは、同じくデフェールのミルフィーユ。
これは主役の大好きなケーキ、ということで見た目より味で選んだのですが、ハートのイチゴがずらりと並んだ華やかなデザインにまたまた大興奮!大ぶりなプレートやショップシールを貼り合せて作った蝶のバランスもよく、センスの重要性を一同痛感。おいしさはもちろんですが、こういうハレの日には、美しさや華やかさはマストエッセンスですね。


ミルフィーユ
少し時間が経っていたのにも関わらず、フィユタージュのパリパリ感がしっかり残り、食感、風味とも絶品でした!中までしっかりと焼き込まれたフィユタージュの食感とバターの香り、そしてクリームはタマゴのコクが強く香り豊か。それなのに、しつこくなく、さっぱりとした後味で、イチゴのみずみずしさとも良く合っていました。パイとクリームの一体感、バランスのよさは秀逸!ぜひ、焼きたてを食べてみたい一品でした。



♪Happy Birthday to you〜♪
ろうそくを消して、いよいよケーキにナイフが入ります。
味のコメントは写真を見てくださいね。




最後のお楽しみは、シェフ三宅渾身のデザート。
以前のパナデリア講習会で辻口シェフより伝授された、『ラ・アナナナ』。
そして、約1週間かけてじっくりじっくり砂糖を浸透させたこだわりのコンフィ。小さな実の中においしさをギュッと凝縮させた金柑、そしてコクのあるブラッドオレンジ、イチジクはやわらかい果肉とプチプチした食感が絶妙でした!ここだけの話ですが、ポイントは火を入れる時間を極力短く、そしてゆっくりと漬け込むこと。ぜひ一度試して欲しい感動のおいしさでした。




いつものことながら、やっぱり終了時間は終電ギリギリ!
余裕を持ってと開始を早めた今回ですが、やっぱり避けられないことのようです(笑)。