内装工事始まる  2006年1月23日〜

いよいよ「リトルマーメイド三軒茶屋店」が「ボヌール」へと生まれ変わる準備が始まりました。



機材も全て運び出されたかつての店内では、業者さん達が作業の真っ最中。壁にはベニヤ板が張られ、以前の面影は全くありません。脚立がいくつも立ち地面には作業道具が置かれていても、扉が外され一つの空間となったためか、以前よりも広く感じます。ここからどうやってお店が出来上がっていくのでしょうか?



(外には「ボヌール」開店を知らせるこんな貼り紙が)




そして機材の搬入  2006年2月15日

内装工事も着々と進み、売り場となる内壁には濃いブラウンの板が張られ、棚も備え付けられていました。この棚には、「リトルマーメイド」時代からのファンも多い菓子パンなどが並ぶとのこと。そしてその向かい、入ってすぐ右側がエマニュエルさんの得意とするハード系のパンコーナーとなります。ショーケースに並ぶパンが外からも見えるそう。


(店内のこの場所にエマニュエルさんのパンが並びます)


その奥の厨房に進むと、所狭しと機材が置かれていました。もちろんお店で最も重要な位置を占める石窯も!作業台、冷蔵庫、冷凍庫にホイロ、そして分割機なんてものまでありました。さらに奥の部屋にはサンドイッチを作る作業台やフライヤーが。


(これらの機材や石窯で、どんなパンが生まれるのでしょうか)


充実した機材に、これらが各々の定位置に置かれたらきっと働きやすい環境になるんだろうと想像せずにはいられません。一つ一つの機材を見ながら、真剣な表情でチェックするエマニュエルさん。床にひざを付いては冷蔵庫付作業台の下を覗き込み、配線のチェックも怠りません。



厨房の壁は前面ステンレスで仕上げられていたのですが、

「実はフランスを始めヨーロッパ諸国では、パティスリーやレストラン、カフェやホテルなどのキュイジーヌの壁は、ステンレスにするよう法律で義務づけられているんです。接着面に使用するシリコンはOKですけどね」

と説明してくれました。そして、フランスでは滑り止め防止のため、タイル貼りの床が主流だそうです。




横浜のパン屋「パネテリア ピグロ」での研修  2006年2月13日〜18日



(クシザワ研修センター「パネテリア ピグロ」)


内装工事の間、約1週間、エマニュエルさん始め「ボヌール」のスタッフ4名が横浜のパン屋「パネテリア ピグロ」で研修すると聞き、さっそく伺ってきました。お店のドアを開けると奥の厨房がすぐ目に入り、エマニュエルさんの働く姿が。もちろん、厨房には石窯が設置されています。「ピグロ」の足立店長の指示を受けながら、手際良く動いているスタッフたち。エマニュエルさんとも上手くコミュニケーションを取り、連携はバッチリの様子。楽しみながら働いているのが伝わってきます。



(この日はマドレーヌを作るとのことで、生地を仕込んでいました)


そして、お店に出すパンも用意しながら、「ボヌール」で出すパンの試作も行っていました。「ボヌール」のスペシャリテとなるカンパーニュ「パン ボヌール」の姿も!焼成前でしたが、実際に目にするのは初めてです。焼き上がったこのカンパーニュがお店を飾る日が待ち遠しい限り。


(他のスタッフに、お店のロゴとなる
「B」マークの描き方を指導するエマニュエルさん)



(お店の顔となる「パン ボヌール」))





パナデリア主催「パン講習会」の特別ゲストに!  2006年2月18日


4月から始まるパナデリア主催のパン講習会。先日2月18日(土)、その「お試し講習会」が行われました。会場となった「櫛澤電気製作所」と「ボヌール」スタッフの研修先「ピグロ」は目と鼻の先。そこで、「ぜひ受講者の方たちに、一足早く『ボヌール』の紹介と、「ポワラーヌ」仕込みのパンを食べてもらいたい!」と思い、以前からエマニュエルさんに当日ゲストで参加していただけるようお願いをしていました。そして開店準備で忙しい中、エマニュエルさんとスタッフの皆さんが、車で駆けつけてくれました。


(エマニュエルさん(左)と店長の上條さん(右))


(スタッフの吉野さん(左)と五十嵐さん(右))


手には、作りたてのパンが入ったバンジュウが。中を覗いてみると…、なんと、タルトレット・ポムの他に、チーズと胡椒を使ったスティック状のパイや、ウインナーの入った一口サイズのパイまで!受講者の皆さんにはもちろん、私たちパナデリアスタッフにとっても、とてもうれしいサプライズ。


(大きな『タルトレット・ポム』はカットして皆で試食、
小さいものはお土産用に)



(こんなにたくさん!
とても素敵なプレゼントに感謝です)



この後の質問タイムでは、これからの「ボヌール」のパン作りについて受講者たちも興味津々のよう。

「粉を始め、材料は全て日本のものを使ってパンを作ります。この『タルトレット・ポム』のリンゴも紅玉を使用しているんですよ」

とエマニュエルさん。


(受講者の皆さんに大歓迎され、
笑顔で答えてくれるエマニュエルさん)



フランスはカルヴァドス地方で作られるリンゴのお酒「カルドヴァス」でフランベしたというリンゴは、シャキシャキしていて酸味もしっかり。このタルトレット・ポム、お店でも販売予定とのことなので、楽しみですね。



ますます期待が高まる「ボヌール」。次回は新しく生まれ変わった三軒茶屋の店舗での様子をお伝えします。「ボヌール」の姿がもっと明らかになるかもしれません。みなさんお楽しみに!