フルーツの王様“メロン”を冠した魅惑的な響きと、ふんわりとしたボリューム、そしてやさしい甘さ・・・。 メロンパンは子供からお年寄りまで、みんなに愛される日本の菓子パンの代表選手ですよね。 そもそも、メロンパンが誕生したのは、大正時代の末。その名前の由来には諸説あり、当時のビスケット生地がメレンゲ入りだったことから「メレンゲパン」→「メロンパン」になったという説や、表面のひび割れた模様がマスクメロンに似ていたからという説。そして、当時、高級フルーツとして人気が高かったマスクメロンの人気にあやかるため、メロンに似せて作ったとう節まで様々あります。 今では、リッチなブリオッシュ生地を使ったものや、クリームを中に忍ばせたものなど、ヴァリエーションも様々ですが、今も昔と同じ人気パンであることに変わりはありません。 それでは、パナデリアのお気に入りメロンパンと、投稿いただいた皆さんの、おすすめ&お気に入りメロンパンをご紹介していきましょう。 (2007.3.27)


メロンパンデータ
名前:メロンパン(関東)、サンライズ(関西)※関西には「メロンパン」もある
特徴:菓子パン生地をビスケット生地で包み、格子模様をつけて焼く
ヴァリエーション:パン生地の中に、クリームやアンコ(関西に多い)を入れたもの。ビスケット生地に、レモンやメロンの香りをつけたものなど。
出没場所:町のパン屋さんでは定番の人気商品。ブーランジェリーなどフランス風の洒落た店では、洋風の顔付きをしたメロンパンに出会うことも。最近では、コンビニでも定番になっている。





【リッチタイプ】
メロンパン \120
(ブーランジェリー ベー)
【ノーマルタイプ】
メロンパン \126
(フォルトゥーナ)
【メロン系・模様なし・クリーム入り】
クリームメロンパン \157
(プルクワ)
小ぶりでふっくらとした形、ザックリとした大きな切り込み、そしてパラパラッと飾られたグラニュー糖。見た目もさることながら、その味わいもかなり洗練されたもの。まさにお菓子のようにサクサクと軽くてリッチなビスケット生地に加え、バターのコクがほどよく主張するリッチなパン生地の味わいがたまりません。メロンパン好きにも、アンチメロンパンにもぜひ食べて欲しい逸品です。 焼色のついた格子模様にキラリと光るグラニュー糖、これぞ正統派メロンパンの姿と言えるかもしれません。グラニュー糖のジャリジャリ感が心地よいビスケット生地に包まれているのは、黄色がかったリッチなパン生地。ブリオッシュのような卵のコクとほどよい甘さが、口いっぱいに広がる、幸せの味です。 模様をつけないシンプルなタイプですが、うっすらとしたグリーンがメロンを思わせます。ほんのり甘く、サクッとしたビスケット生地に包まれたパン生地の中に入っているのは、自家製のメロンクリーム。残念ながら本物のメロンは入っていませんが、本物のレモン果汁とピールが入ったクリームレモンパン(\157)もあります。
【レモン系・模様なし】
レモンパン \200
(天然酵母パン 南部)
【アレンジ系・模様なし】
メロンパン アールグレー \137
(セ・マニフィック)
メロンパンの親戚ともいえるのがレモンパン。同じ構成ですが、ビスケット生地にレモンピールや果汁を混ぜ、形もレモン型にしたものが多いようです。国産のレモンの皮を贅沢に使用したこのレモンパンは、なんといっても香りの良さが特長。清涼感のあるレモンの香りと、力強い天然酵母パンの味わいが見事に合っています。


メロンパンの可能性を感じさせてくれるのがこれ。“アールグレー”は、ビスケット生地に粉末の茶葉がたっぷり練り込んであり、驚くほどの芳香が広がります。ふっくらとしたパン生地とサクサク感のバランスも良く、底のビスケット生地が厚い部分は、まるでクッキーを食べているような気分に。他にも、メイプルシロップを生地にたっぷりと染み込ませた“メイプル”やノーマルなメロンパンもあります。








まず、クッキー生地についてのアンケートを見てみると、“さっくりとお菓子のような生地”が好みの人が91%と圧倒的多数と予想以上の結果!お菓子のようなサクサク感とパンのしっとり感の融合が、メロンパンの醍醐味なのでしょうね。
それから、生地の色についても聞いてみました。メロンとはいっても、やっぱり昔ながらの黄色生地がメロンパンらしさになっているようです。
ちなみに、相性の良い飲物では、コーヒーや紅茶を圧倒し、牛乳がダントツの1位という結果になりました。パナデリアも思わず強く頷いてしまったこの結果、皆さんはどうですか?






それでは、皆さんからのおすすめメロンパンや、コメントなどを下にご紹介します!



・生地がしっとりしていること。パサパサなのは問題外! (マルさん)

・ジャンク!であってほしい。だから、コンビニ&流通系で貫きます。お行儀の悪い「耳たぶ」がついてると、ボーナス感があってなお嬉しい。お上品に作りすぎてないほうが、ウキウキ。クッキー生地の部分は、起伏のゴリゴリ・あにあに感が醍醐味なので、格子の無いのっぺりとしたものはがっかりします。(ayappeさん)

・許せない→生地がぱさぱさしているもの、クッキー生地が生焼けっぽい匂いのもの。逆にこの2点についてこだわりをもって作り込んでいるものが印象に残る。何かはさむのなら(生地が単体でおいしいことが大前提)、おいしい生クリームか有塩バター、バタークリーム。(こあささん)

・フォートナム&メイソンのイングリッシュメロンパン
クッキー生地はそのまま焼き菓子として、クラムはヴィエノワズリとして成立している。そのふたつが組み合わせられたリッチな味わいにうっとり。 ナッツや紅茶などの薫りを上手に絡ませてあって、メロンパンの庶民性をいい意味で裏切っている。(ぷらむさん)

・ニコラ(水海道)、グランマ(駒沢)
ニコラのメロンパンはメロンパンという名前ではいけない気がする キングオブメロンパンとか超メロンパンとか じゃないと他のメロンパンがかわいそう。(うっささん)

・ホテル西洋銀座 大丸東京店(本店ではなく、東京店と指定がありました)
食べてみると、メロンパンではなくクリームパンに大変身。口の中でトローッと広がります。ただし、ケーキで使用しているパティシエールとは違うものです。驚くのは、通常袋詰めで販売されていますが、時間が経っても表面のクッキー生地のグラニュー糖がとけず、翌日になってもサラサラ状態を保っていることです。もともとサクサクのクッキー生地ではないのですが、良い状態で食べることができます。(マッキーさん)



各店舗データ
※投稿データなどについては、お店の詳細がわからないものもありますので、ご了承ください。
ブーランジェリー ベー東京都練馬区東大泉3-16-32
03-5387-3522
フォルトゥーナ東京都世田谷区世田谷1-10-19 コーポオオバ101
03-3706-1977
プルクワ神奈川県藤沢市辻堂元町4-17-11
0466-33-3676
天然酵母パン 南部東京都府中市武蔵台2-23-3
042-359-5963
セ・マニフィック東京都江戸川区中葛西3-14-13
03-3688-8788