元々、カレーの発祥はインドといわれていますが、ジャワやタイ、そしてスリランカなど、周辺のアジア諸国でも、スパイスの種類や具材などを変え、様々なカレーが食べられていたようです。今では、バターや小麦粉を加えてヨーロッパ風にアレンジされたり、ソースとして肉や魚に合わせたりと、世界中にこのスパイシーな味わいが広まっています。とはいえ、カレーをパン生地に包み、さらにパン粉をつけて揚げるというこの画期的な発想は日本だけ(たぶん)!最近は、揚げずに焼き上げたものや、カレーのスパイスや具にこだわったものなど、ちょっと洒落たものも増えていますよね。本当に、日本人の応用力には脱帽です。
そんな日本人のアイデア力を実感できるカレーパン。パナデリアのお気に入りと、投稿いただいた皆さんの、おすすめ&お気に入りをご紹介していきましょう。 (2007.5)




カレーパン データ
名前:カレーパン
特徴:カレーをパン生地で包み、周りにパン粉などをつけて油で揚げる。揚げずに窯で焼いた“焼きカレーパン”などもある。
ヴァリエーション:店の数だけ種類があるというほど、ヴァリエーションは豊富。ただ、フィリングに既製品のカレーを使っている店も多く、その場合は同じ味になってしまうので、具材にこだわり手作りしているカレーはポイントが高い。
出没場所:もっとも定番の揚げたタイプは、町のパン屋さんはもちろん、コンビニでも定番の人気商品。惣菜パンに力を入れているパン屋では、さらにチーズやトンカツなどと組み合わせた、変り種に出会えることも。洒落たブーランジェリーでは置かないことも多く、揚げたタイプはほとんど見かけない。ハード系の生地に包んで焼き上げた洗練されたカレーパンに出会うことも多い。





【焼きタイプ+ひき肉カレー】
カレーパン 180円
(シャラント)
【焼きタイプ(クルトン)+豆カレー】
ひよこ豆のカレーパン 178円
(パナデリア シエスタ)
【焼きタイプ(ブリオッシュパン粉)+贅沢カレー】
カレーパン 189円
(グランド ハイアット 東京 フィオレンティーナ ペストリーブティック)
焼きカレーパン派が優勢のパナデリアで、根強い人気を誇っているのがこのカレーパン。周りに何もつけず、シンプルに焼き上げます。適度にヒキのあるフランスパン生地は、厚みもちょうど良く、中にはフィリングのカレーがたっぷり!辛すぎないマイルドな味わいです。ひき肉をベースにした滑らかなカレーなので、パン生地の食感がしっかり楽しめるのもポイント。

揚げたタイプは苦手だけど、焼きだとちょっと物足りないなぁ、という方におすすめしたいのがこのクルトンタイプ。大粒のクルトン部分が揚げたようにサクサクッとしていて、食感の楽しさと、パン生地のおいしさを両方味わうことが出来ます。丁寧に作られたひよこ豆入りのスパイシーなカレー(8種類のスパイス入り)も最高です!

上質な和牛をミンチにしてじっくりと煮込み、チェダーチーズとパルメザンチーズでコクを加えたフィリングのカレーを包むのは、甘みのある菓子パン生地。そして、なんとパン粉にはブリオッシュを使うという贅沢さ。牛肉の甘みがとチーズのコクが広がるこの味わいはホテルならではのもの、売り切れ必至の人気商品です。

【焼きタイプ+微粒パン粉】
カレーパン 136円
(プデル)
【焼きタイプ+カツカレー】
焼きカツカレー 168円
(パンステージ プロローグ)
【焼きタイプ+豆カレー】
ガルバンゾーの焼きカレーパン 168円
(イグレクテ)
表面に細か〜いパン粉を乗せて焼き上げたカレーパン。プックリと膨らんだパン生地は、かなり薄めで、サックリと歯切れが良いもの。すっきりとした味わいなので、カレーの味がいきています。ノーマルで食べやすい味わい。 カレーといったら“カツ”、そんな発想がなんとパンにも!一見シンプルに焼き上げたカレーパンのようですが、中には野菜たっぷりのカレーと一緒に一切れのカツが入っています。カレーパン好きを語るなら、一度は食べて欲しい一品です。 ほっくりしたガルバンゾー豆入りのスパイシーなカレーがおいしさのポイント。 シンプルに焼いた胚芽入りのパン生地はほんのり甘く、ピリッとしたカレーの辛さにぴったりです!






パナデリアでも気になっていたのが、“揚げ”か“焼き”か、というアンケートの結果。フタを開けてみると、焼き37%、揚げ 18%で、焼き派が圧勝という結果になりました。もしかしたら、カレーパン=揚げパン、というイメージはすでに変わってきているのでしょうか?!あえて焼きタイプを作っているお店は、カレー自体の味や生地にもこだわる所が多く、結果的においしいものが多い、というのも大きな理由かもしれません。 とはいえ、どちらも好き派が36%いるのも見逃せないポイント。結局、揚げたサクサク感も、焼きのシンプルさも捨てがたい!というのが本音なのでしょうか?
そして、次は中のカレーについてのアンケート。こちらは“ピリッとスパイシー“なカレーが圧倒的な人気!具材の大きさや煮込み方も重要だけれど、やっぱりカレーの真髄はルーにあり、なんですね。パン屋さんの料理センスが問われる結果といえるのかもしれません。
最後に相性の良い飲物では、紅茶、コーヒー、水を抑え、牛乳とその他がダントツでした。牛乳というのは頷けますが、その他はもしかしたら、炭酸ジュースやビール??ちょっと気になるところです。











それでは、皆さんからのおすすめカレーパンや、コメントなどを下にご紹介します!



・激辛豆カレーが入っていると言うことなし。揚げてあるカレーパンであれば、必ずオーブントースター(温度調節できれば低温で)中はあつあつ、表面はちりちりと油がはじけるまで焼きます。(Youたんさん)

・もちろんカレーパンだから、中身のカレーのおいしさは大切ですが、揚げカレーパンのカリカリ感も要だと思います!! (M1zuK1さん)

・朝食べるにはカレーパンは重い。朝でも食べやすい軽いカレーパンを希望!(SPAMさん)

・中のフィリングと生地のバランス(ぱんちゃんさん)

・香ばしいのにあぶらっぽくないのがポイント!(いしびーんさん)

・ツォップのカレーパン
有名すぎていまさらですが。いつでも揚げたてが食べられるところ。お味ももちろんですが、おいしく食べて欲しいっていう気持ちが嬉しいです。(ちこさん)

・徳多朗(たまプラーザ)“ひよこ豆のカレーパン”、“タイカレー”
“ひよこ豆のカレーパン”
クミンなどスパイスが効いた本格的なフィリング、薄いながらもひきのある生地、アクセントのとうもろこし粉、そしてその形、バランスが絶妙。
“タイカレー”
緑豆たっぷりの激辛タイカレーのあん!もさっとしたフィリングをルヴァンの噛み応えのある生地がしっかり包み、噛むほどにじわ〜っと味わい深く酔ってると次第に辛さが増し、その辛さを炭酸水で中和と思ったら更にぴりぴり!目がちかちかするほど〜(笑)くせになります!(mayutaさん)

・川越の『パンのかほり』のカレーパン(http://www.kahori.net/index.html
埼玉医大の近くにあるとても小さなお店ですが、カレーパンは旬の野菜を使っていて季節ごと登場します。その他のフィリングも自家製で、すべて美味しいです。 お店の方々もとても親切です。(びんももさん)

・プルマンベーカリー(北海道)の男爵カレーパン
具がごろごろとしていて味も美味しくほどよく辛い。食べ応えがある。(じゃこさん)

・べねぜらのカレ-パン(\230)
具沢山なのでかなりのボリューム。これを食べればかなりお腹がみたされます。パン生地はドーナツ生地でもっちり。しつこい感じはしますが、胃もたれは全くありません。(まっきーさん)

・パン・ド・コナのカレーパン
スパイシーで、カリッカリで、でもパンもちゃんと主張していて最高です。揚げたてをすぐにかぶりつくのが一番美味しい。(いちじくさん)





各店舗データ
※投稿データなどについては、お店の詳細がわからないものもありますので、ご了承ください。
パナデリア シエスタ横浜市青葉区奈良5−4−1
045−963−5567
シャラント千葉県市川市南大野1-43-13
047-338-3307
グランド ハイアット 東京
フィオレンティーナ ペストリーブティック
東京都港区六本木6-10-3
03-4333-1234(代表)
ベッカライ プデル東京都府中市天神町3-16-2 パレススメール
042-364-5550
<パンステージ プロローグ神奈川県横浜市青葉区美しが丘西1−3−10
045-902-7879
イグレクテ東京都板橋区大山町40-17
03-3972-8383