パナデリア会員の佐々木薫子さんが9/10から12/14まで『リッツ・エスコフィエ』で製パンと製菓の全コースを受講するため、フランスに渡りました。パナデリア会員の皆さんの中にも留学情報に興味のある方がたくさんいるだろう・・ということで、佐々木さんが現地から生の情報を日記形式で送ってくれました。



パリの超一流老舗ホテル、『ホテル・リッツ』が創設した料理学校。1988年の創設以来、プロ・アマを問わず世界中の料理人が、フランス料理の真髄を学ぶため、ここに集まって来ます。コースは様々で、プロ向けフランス料理コースをはじめ、製パン・製菓コース、アマチュア・子供向けも用意。コースによっては試験に合格すると、RITZ ESCOFFIER発行ディプロムの取得が可能。
授業は、ホテル内の独立した2つの厨房で最新の料理設備で行われます。学校がホテル内にあるということで、ガストロノミー分野のプロフェッショナルやエキスパートに常時接することができるというのは、とても恵まれた環境といえるでしょう。




日本ではいろいろな料理の学校や教室、お菓子の教室にあしかけ4年くらい通っていました。朝食はもちろんパン派。自分でつくった中でのヒットは、ココナッツ風味のパン。お菓子は食べるのも作るのも好きで、デコレーションや作ったあとのラッピングも大好きな作業です。もちろん人にあげるのも!
好きな買い物スポットは、合羽橋と浅草橋のシモジマ。(お菓子の道具や型、ラッピング用の材料がそろうので)
お料理の本を見るのも好きなので、今は本棚2段半分になってしまいました(もっとスペースを広げるためにしょっちゅう本棚整理をしています)。いろいろな先生方の本を見ては、自分もいつか海外で習ってみたいと自然に思うようになりました。






9月9月10日から授業の始まり。1週目はBoulangerie、2週目はViennoiserie、3週目からはPatisserieを勉強します。Boulangerieは、パン・オ・フランセ(太めのバゲットのようなパン)から始まり、パン・ド・カンパーニュやライ麦パン、全粒粉のパン、食パンなど。Viennoiserieは、Croissant、Danish、Briocheなど。Patisserieは、Briocheの仕上げや、Eclaire、Religieuse、Tarteなどです。

10月 10月は引き続きPatisserieの勉強です。1週目のテーマは「ティータイムのお菓子」。2週目は「ブラッスリーとビストロのお菓子」。3週目は「パーティーとレセプションのお菓子」。4週目は「甘いタルトの秘密」と題してタルトの週。5週目は「レストランの皿盛りデザート」。そして30日には、なんと!試験があります。

11月 11月の1週目は引き続き「レストランの皿盛りデザート」。2週目は甘いもの、お砂糖のことは忘れて「キッシュと料理タルト」。3週目は「チョコレート・デザート」。4週目は「地方菓子」。5週目は「チョコレートと砂糖菓子」。

12月 12月の1週目は「クラシックなアントルメ」。2週目は「モダンなアントルメ」。そして14日はお菓子のコース最終日で、修了書の授与が行なわれました。17・18日はクリスマス特別コースです。