今まわりを見回すとたくさんのお菓子が目に入ります。ケーキ屋さんのショーケースでどれを選んでいいか目移りして困った経験、きっと誰にでもあるはず。フランス菓子はもちろんのこと、その他の国のお菓子もどんどん定着し、またパティシエの柔軟なアイデアから生まれた新しいお菓子も数知れず。今ではお菓子屋さんに並ぶお菓子の顔ぶれも、だいぶ変わってきたようです。

そんななか、昔から変わらずずっと愛されているベーシックなお菓子の存在も見逃せません。会報のVol.19ではショートケーキの特集をしましたが、もう1つ忘れてならないのがロールケーキ!生地とクリーム+αのシンプルな構成のため素材や作り方によって色々な違いが有り、パティシエの意思がストレートに感じられるように思います。また、ロールケーキに関しては隠れた名店もあるようなので、美味しい情報がありましたら是非ご一報下さい。
(ちなみに、会員以外の方で会報Vol.19のショートケーキ特集に興味のある方、今すぐ、パナデリア会員に登録しましょう!!)

フルーリス / 和三盆ロール 
\1260
ル・パティシエ・ヨコヤマ / 谷津ロール
(白のふんわりタイプ) \830
キメが細かくしっとりとした生地は、和三盆のやわらい甘みがとても上品な仕上がり。中の生クリームは牛乳の風味を感じるコクのあるタイプ。和の素材である和三盆の風味を十分に発揮した、和菓子に近いタイプのロールケーキです。

静岡県富士宮市黒田110-26
Tel : 0544-23-5408
シフォンケーキに近い感じのフワフワでキメの細かい生地は、後味に卵の個性を感じます。クリームは軽くさっぱりとしたタイプで、どちらかというと生地をメインに楽しむためのロールケーキといった印象。この他にも同じ谷津ロールで、茶色のちょっとしっかりタイプのものもあります。どちらを選ぶかはお好みで!!

千葉県習志野市谷津4-8-45
Tel: 047-453-3888




リリエンベルク / キャトル・セゾン 
\1,575
グランクリュ / 純生ロール 
\840
ちょっと粗めの生地は優しく家庭的な感じだが、表面にふられた粉糖や焼きゴテを使ったマークなど細部まで手が込んでいる様は、さすがリリエンベルグ!! 生クリームはバターのようなコクのあるタイプで、使われているフルーツ自体の味も濃い。断面に顔を出したフルーツの配置まで、しっかり計算されたような美しさが印象的。

神奈川県川崎市麻生区上麻生4-18-17
Tel: 044-966-7511
共立てで作ったジェノワーズはしっとり感と程よい弾力があり、卵の風味と上白糖のようなはっきりとした甘さでカステラのよう。生クリームは牛乳の風味を感じるミルキーなタイプで甘さ控えめ。味のコントラストがはっきりとして、絶妙なバランスの良さを生み出している。このロールケーキの人気の度合いが、大納得の試食となりました。

東京都多摩市落合3-11-2
Tel: 042-376-0141




レニエ / 抹茶ロール 
\651
キャトル / とりころーる 
カフェキャラメル
ふんわりと軽い抹茶の生地は外側を巻いた笹の香りもほのかに感じ、さっぱりとした印象。生クリームは脂肪分が高めタイプで、大納言あずきと栗の甘露煮が味と食感のアクセントになっています。笹の葉を使ったアイディアは斬新。

愛知県名古屋市西区五才美町18-2
Tel: 052-502-0288
うふプリンが大人気なキャトルのロールケーキは、プリンと同じ奥久慈卵を使ったもの。シフォンケーキのようにしっとりフワフワなコーヒー風味の生地と、苦みのはっきりとしたキャラメルクリームの組み合わせです。万人に好まれる、”とりこ”になりそうなロールケーキです。

東京都目黒区柿の木坂3-4-11
Tel:03-5431-3663