夏になると和菓子が食べたくなる、なんてことありませんか?和菓子というと、あんこやお饅頭といった口当たりの重いものを想像しがちかもしれません。でも待ってください!店先で風にはためく「氷」の文字、水羊羹に葛きり、麩まんじゅう…涼しげな気分になりませんか!?四季の移り変わりを肌で感じられる日本だからこそ、夏に食べたいお菓子もいっぱいあるのです。いつもは生クリームやバターで満たされているお腹ですが、この夏は和菓子で「和」に浸ってみました。










やっぱり日本の夏はかき氷!子供の頃は自宅で氷をかいて食べていた懐かしい思い出を持つ人も多いのでは?いつもは目白といえば「エーグルドゥース」に一直線、となりがちですが、JR目白駅からほど近い場所にあるのが人気の和菓子屋さん「志むら」。「九十九餅」が有名ですが、夏の楽しみ、期間限定のかき氷も人気です。


氷 生いちご ¥750

雪山にたっぷり流れかかったイチゴのコンフィチュール!果肉たっぷりでとろ〜っとしたシロップはふんわりとした氷との絡みも抜群。お母さんの手づくりジャムのように優しく懐かしい味わいです。
(写真はミルク¥100をトッピングで)




氷 キャラメル ¥650

ミルクも少しかかっていますが、ほろ苦いカラメルシロップは甘みがなくすっきりした大人の味わい。甘いのが苦手な人や男性にいいかもしれません。シロップは器の底にたっぷり入っているので、少しずつ崩しながら食べましょう。






住所 東京都豊島区目白3-13-3
TEL03-3953-3388
FAX03-3950-9377
営業時間9:00〜19:00
定休日日曜







南青山にある「菊家」は、茶人の常連を多く持つという老舗店。美しくもかわいらしい和菓子の数々は、食べずにそのまま飾っておきたいほど。華やかな練りきりはもちろん、向田邦子さんもファンだったという水羊羹や干菓子も要チェックです。


朝顔 ¥420

練りきりの朝顔はよく見るけれど、薄紫の花に巻きついた蔦がポイント



清流 ¥420

砂利に見立てた色とりどりの餡にはゴマ味も!二匹の鮎が仲良く泳いでいます



うちわ ¥420

淡いピンク色とぷっくりした形にお花…この姿を見たら買わずにいられない!



秋の色 ¥420

下は羊羹。しっかりした甘さは抹茶と一緒にいただきたい


住所 東京都港区南青山5-13-2
TEL03-3400-3856
営業時間9:30〜17:00(土曜〜15:00)
定休日日曜&祝日






和菓子といえば京都、そして古都・鎌倉。寺院や仏閣巡りで歩き疲れた体を休ませてくれる甘味処もいたるところに。いつの間にか甘味巡りがメインなんてことにもなりかねません!?






自家製粉したそば粉を毎日手打ちするというこだわりのお蕎麦屋さんですが、デザートも逸品。鶴岡八幡宮にお参りする際にはぜひ立ち寄りたいお店です。


わらび餅 ¥525

こだわりの品はデザートにも。本わらび粉を使用したわらび餅は、しっかりした弾力が初めての食感!一切れが大きいので、とろりと濃厚な黒蜜ときな粉をしっかり絡めて食べたい。テイクアウトもできるので、お土産にできるのがうれしいですね。




まめかん ¥525

ふっくらと柔らかな豆がたっぷり。ほどよく効いた塩けがじんわりした甘みと旨みを感じさせてくれます。プリプリの寒天との相性も良く、お互いが喧嘩せずにしっかりと存在を主張。甘すぎず、でもコクのある黒蜜が全体を上品にまとめています。「まめかんってこんなにおいしかったんだ!」と再発見。


住所 神奈川県鎌倉市小町2-13-4
TEL0467-25-6210
営業時間11:30〜18:30
定休日月曜







鎌倉駅から小町通りの路地を少し入ったところに佇む1953年開業の老舗店は、こじんまりとしていてほっと落ち着きます。涼しくなったら、名物の田舎しるこもいただきたい。


クリームあんみつ ¥600

甘味処で食べたいものといえば、まず挙がるのがクリームあんみつ。たっぷりのフルーツに寒天、こしあん、そしてアイスクリーム。いわば和製パフェとも言えるあんみつは食べるだけで幸せな気分になれます。




クリームぜんざい ¥600

“ぜんざい”という文字から想像していた姿とは違い、まるで“クリームあずき”!2時間かけてじっくり炊くという丹波産大納言小豆は、小豆本来の味と優しい甘さが口いっぱいに広がります。






住所 神奈川県鎌倉市小町1-5-10
TEL0467-22-3105
営業時間10:30〜17:30
定休日水曜&第三木曜







毎月変わる四季折々の和菓子を届けてくれるのが、ここ「美鈴」。店構えは小さいですが、かえってそれが風情を感じさせてくれ、和菓子の繊細な世界に触れることができます。宝戒寺の近く、住宅地の路地を入ったところにあるので、見逃さないように気をつけて!


玉石 ¥260

錦玉寒の中には上品な甘みの緑豆が




みなも ¥260

求肥とこし餡の組み合わせながら涼しげ


水の月 ¥260

滑らかなこし餡の玉はまるで毬藻みたい 


星のしずく ¥260

ほわっと軽い淡雪寒に3つ並んだお星様がキュート


朝顔 ¥260

練りきりでない朝顔が新鮮







住所 神奈川県鎌倉市小町3-3-13
TEL0467-25-0364
FAX0467-25-0330
営業時間9:00〜18:00
定休日火曜







上品で穏やかなおいしさは和菓子ならではのものかもしれません。日本の歴史を感じながらいただく和菓子に、「あ〜日本人でよかった」としみじみ思ったこの夏でした。