ベーカリー・ワールドカップ2002 

4月21日(日)よりフランスの国際製菓製パン見本市(ユーロパン)の特設ブースを会場に開催されておりました。『ベーカリー・ワールドカップ』の結果が23日(火)午後5時(日本時間24日午前1時)に、下記の通り確認致しました。
優 勝:
第2位:
第3位:
日本
アメリカ
ベルギー

なお、今回競技会に参加致しました12カ国は、上記入賞者を含め以下の通りです。
アメリカ、フランス、日本、スイス、ベルギー、ウルグアイ、韓国、アルジェリア、イタリア、オーストリア、フィンランド、ポーランド(順不同)

ベーカリー・ワールドカップの概要

◇ベーカリー・ワールドカップとは
フランスの国際製菓製パン見本市(ユーロパン)のイベントとして、1992年より始まりました製パン技能者の国際大会です。ワールドカップ(フランス語でクープ・デュ・モンド)の名称は昨今のサッカーブームで広く認知されておりますが、この大会はパン技術の世界一を競うものです。日本は、1994年の第2回大会から招待を受け参加しております。エントリーした中で、上位成績を獲得した国だけが次回大会への出場権を獲得できるシステムですので、各国の国内選考で選出された卓越した技巧者が腕を競います。

◇日本チームのこれまでの成績
94年の第2回大会では、日本チームは初出場ながら9カ国中総合第3位、飾りパン部門では第1位に輝きました。
続く96年の第3回大会は、日本チームの競技ブースのオーブンが故障するなど予想外のトラブルもありましたが、実力で克服して総合4位となり次回の出場権を獲得しました。
99年の第4回大会からはエントリーが12カ国に増え、より厳しい競争が繰り広げられましたが、日本チームは総合3位の栄誉と2002年の出場権を手中に致しました。
第1回大会
(1992年)
日本は不参加 優勝:
フランス
パン部門:
ドイツ
ヴィエノワズリー部門:
スイス
飾りパン部門:
スペイン
第2回大会
(1994年)
岡田重雄(ドンク)
河上洋一(神戸屋)
古川明理(神戸屋)
優勝:
スイス
パン部門:
フランス
ヴィエノワズリー部門:
スペイン
飾りパン部門:
日本
第3回大会
(1996年)
玉木潤(ドンク)
佐藤広樹(ドンク)
馬場正二(神戸屋)
優勝:
フランス
パン部門:
アメリカ
ヴィエノワズリー部門:
スイス
飾りパン部門:
日本
第4回大会
(1999年)
細田実(ビゴ)
江崎幸一(ドンク)
中山透(神戸屋)
優勝:
アメリカ
第2位:
フランス
第3位:
日本
第5回大会
(2002年)
山崎隆二(帝国H)
菊谷尚宏(ドンク)
渡辺明生(神戸屋)
優勝:
日本
第2位:
アメリカ
第3位:
ベルギー
*第4回大会(1999年)より、部門賞は廃止となり、総合順位のみの発表となりました。

◇2002年に向けた国内選手選考
これまでの大会で優秀な成績を残してきた日本代表9名は、現在も業界の第一線で活躍されております。この栄光を引継ぐべく、2002年のフランス本大会(4月21日〜23日)へ向けた日本代表の選出を別紙スケジュールで進めてまいりました。
第一部門(ヴィエノワズリーとパン)につきましては、全国からの65名の応募者から、写真審査、現物審査の厳しい予選会を通過された秀逸な技巧者が、その技量の全てを発揮し「モバックショウ2001」の特設会場で代表が決定致しました。
モバックショウの会場には、フランス本大会と同様に3つの競技ブースを設けられ、開催初日から第3日目までの間、終日熱戦が繰り広げられました。選手達はそれぞれのブースで8時間にわたり規定とオリジナルのパンを作り、最終日には素晴らしい作品群が並べられた競技場の中、栄誉ある第一部門担当の日本代表選手として帝国ホテルの山崎隆二さんドンクの菊谷尚宏さんが選ばれました。

第二部門(飾りパン)を担当致します日本代表は、16名の応募者の中から写真選考と、規定テーマ(21世紀の日本〜グリーン、自然、エコロジー〜)を題材とした実技審査会(日本菓子専門学校)で選考されました。当部門は、歴代日本チームが上位を獲得し続けた部門ですので、今回の選出もより厳しい視点から実施され、晴れの代表には、神戸屋レストランの渡辺明生さんが決定致しました。

この件に関するお問い合わせ先
クープ・デュ・モンド実行委員会 事務局(担当:上村)
東京都中央区日本橋小網町19-12 日清製粉叶サ品開発グループ内
TEL(03)5641-8045   FAX(03)5641-8816