〜「ピエール・エルメ・パリ」〜
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パリブレストといえば、リング型のシューが定番。実はあのリングは、自転車の車輪を模したものだったというのは、意外と知られていない事実。時は1891年、フランスのパリとブレスト間を走る自転車レースが始めて開催された。それを記念して作られたのがこのパリブレストだという。
しかし、ブレストはブルターニュ半島の先の方に位置する場所。その当時の自転車レースにしてはかなり過酷なものだったろう。でもそれをおいしいお菓子として表現してしまうところが、さすがフランス人。たくさんのギャラリーがパリブレストを手に、応援したのだろうかと想像すると楽しくなる。
また、自転車レース説のほか、やはり同じくパリ、ブレスト間を走る列車の中で売られたのが始まりだという説もあり、どちらにしてもその気軽な見かけからは想像できない、しっかりとした歴史をあわせ持った伝統的なお菓子がこのパリブレストなのである。
さて、肝心の構造だが、大きく焼いたリング状のシュー生地の中には、小さなシューがいくつか隠されている。もちろん中のプチシューにもクリームが挟まれている。そしてそのまわりにはたっぷりのアーモンドをローストしたプラリネクリームが美しく絞り出される。リングシューのトップは、スライスアーモンドや粉糖でお化粧をし、これでりっぱなホールケーキの出来上がりとなる。記念日のケーキとしてテーブルを彩っても、決しておかしくはない迫力だ。中にヌガティーヌとよばれるスライスアーモンドのキャラメルがけを砕いたものなどが入っていることもあり、ナッツのこってりとしたコクとシュー生地のさっくりとしたおいしさのバランスの良さが楽しめる。本来はこんなふうに大型に作るものだが、日常使いとしてはなかなか食べきれないサイズなので、店舗によって、この大型リングをカットした形のもの、そのまま小さいサイズで作り上げたものなどが売られている。
今では毎年7月にツール・ド・フランスという名の世界最大の自転車レースを開催しているフランス、その前身ともよべるレースを記念して作られたお菓子、パリブレスト。自転車好きの人にもぜひ食べてみてほしいものです。

さて、そんなパリブレストですが、「ピエール・エルメ・パリ」では、この5月から毎月1種類づつパリブレストを販売開始するそうです。
今までも、サントノーレやミルフィーユなどのフランスの伝統菓子に、ピエール・エルメ氏ならではの斬新で独創的なアイデアを加えた、オリジナルフレーバーの数々を生み出してきた「ピエール・エルメ・パリ」。今回は、パリブレストでそのオリジナリティー溢れる世界を展開してくれます。
まず、5月は「パリ=ブレスト イスパハン」。その後、6月には「パリ=ブレスト アンフィニマン カラメル」、7月には「パリ=ブレスト アンフィニマン ヴェニーユ」・・・と魅力的なパリブレストが続く予定なので、お楽しみに!


5月発売 パリ=ブレスト イスパハン

バラの上品な香りとライチとフランボワーズのフルーティな味わい。さっくりとしたパイ生地との食感のコントラストも見事です





価格や今後の販売予定など、詳細は、
ピエール・エルメ・パリのサイトをご覧ください。
http://www.pierreherme.co.jp/topics/#20110429193120





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