今回は、アルザスで食べた郷土料理を中心に、ストラスブールで訪れた素敵なレストラン2軒をご紹介します。 アルザス旅行に行くとついついお菓子優先で、レストランでしっかりお料理を食べる機会が少ないのですが、だからこそやっぱり美味しいレストランに行っておきたいですよね。 今回は軽めにさっと食べたい時と、ガッツリしっかり食べたい時、それぞれのお腹具合にあわせた2軒のレストランをご紹介します。 ![]() まずは、軽めに食べたい時におすすめなのが、L'Écurie。ストラスブールにある素敵なレストランです。大聖堂からも歩いていける距離にあり便利な立地ですが、それほど騒がしいところではないのが嬉しいです。 私が訪れたのは、夜。美味しいアルザスビールが飲めるということで行ってきました。 |
![]() |
L'Écurie 外観 |
フランスに行くとやっぱりワインを飲むことが多いのですが、アルザスはビールが有名なドイツのお隣、ということで比較的ビールも人気のようです。ここではストラスブールの北にあるアルザスの地ビールの会社meteor(メテオール)のビールをのみました。 Wendelinusという銘柄で、どうやらこのビールはヴィッセンブールの修道僧が9世紀から作っていたという伝統的な製法のビールだそうです。 琥珀色のビールで、軽さのなかにもコクのある味わいです。 |
![]() |
アルザスの地ビール |
この日の料理は軽めにということで、サラダと肉料理を友人たちとシェアしながらいただきました。 フランス旅行中は何かと野菜が不足しがちなので、生野菜のサラダ。 そして、肉料理はきのこソースがたっぷりのお肉の揚げものです。 塩味が程よくきいていて、ビールによくあいます。 |
![]() | ![]() |
生野菜たっぷりのサラダ | 鶏肉のあげもの。きのこソースがたっぷり! |
お肉の付け合せについてきたのが、小さな天カスに似た不思議な食べ物。 これは、SPATZLE(スペツル)というアルザスやドイツなどで食べられるパスタです。 卵が入った生地でモチモチした食感。小さなものや麺状のものがありますが、こちらは小さなタイプを揚げたものです。肉料理の付け合せやスープの浮き実などに使われることが多いようです。 |
![]() |
アルザスのパスタSPATZLEを揚げたもの |
Shop data | |
Restaurant L'Écurie | |
rue de l' Ecurie 67000 Strasbourg | |
HP: meteorメテオール(アルザスのビール会社) http://www.brasserie-meteor.fr |
![]() そしてアルザスの郷土料理をしっかり、そしてお腹いっぱい堪能したい時におすすめなのがLe Baeckeoffe d'Alsace。プティット・フランス内にあるアルザス料理のレストランです。 場所柄観光客が多いレストランですが、そういうところにありがちなイマイチな感じがないのがgood(味も店構えも)です。 |
![]() |
Le Baeckeoffe d'Alsace 外観 |
![]() | ![]() |
アルザスの田舎らしい素朴な店内 | 木製のコウノトリがお出迎え |
お料理は、アルザスらしいものばかりをセレクトしました。 まずはフォアグラ。日本ではあまり知られていませんがアルザスはフォアグラの名産地。 しっとりと、そして濃厚なフォアグラは、脂がしつこくなく、アルザスワインとの相性も抜群です。 そして、薄焼きのピザのようなものは「タルト・フランベ」。 アルザスの多くのレストランで見かける定番の料理ですが、このお店のタルト・フランベはなんといっても生地がパリパリで美味しい。 お店によって、微妙に違うタルト・フランベですが、ここの生地は極薄に伸ばしているのでとてもクリスピーで軽い食感。具材はクリームとベーコン、玉ねぎの、シンプルな組み合わせ。 冷めないように板にのせて提供されます。 (木のお皿というより、無骨に「まさに板!」というものに乗せられていました) |
![]() | ![]() |
ねっとり濃厚なフォアグラ | クリスピーなタルト・フランベ |
そして、これこそアルザスの代表的な料理「ベッコフ」。 店名にもなっているこの料理は、寒いアルザスならではの体が温まるボリュームたっぷりのお料理です。 専用の陶器に、お肉とじゃがいも等の野菜、そしてアルザスワインを注ぎオーブンでじっくり焼いたフランス版肉じゃがです。味付けはシンプルに塩コショウがベースなので、まさに素材を味わうシンプルな料理です。 陶器で熱を通すために、じんわりと熱が伝わるので、ジャガイモがホクホク甘くてお肉も硬くなりすぎず、とても美味しかったです。お肉は何を使うかという決まりはないようで、この時は確か豚、牛、羊が入っていたと思います。 写真で見るよりも本当にものすごいボリュームなので、これこそ大人数で分けあいながら、そしてアルザスワインを片手にわいわい食べたい田舎の料理です。 |
![]() |
フランス版肉じゃがのベッコフ |
アルザス、特にストラスブールはたくさんのレストランがありますが今回ご紹介したお店のように、軽く食べたい時、しっかり食べたい時など自分のお腹と相談しながらお店を選ぶといいですね。
今回の2軒はどちらも、ストラスブールの中心地にあるという立地の良さと、観光地ながら美味しい食事をいただけるのでおすすめです。 個人的には特にLe Baeckeoffe d'Alsaceの極薄のタルト・フランベが、サクサク軽くて大好きです。アルザスワインとの相性もよいので是非一度食べてもらいたい一品です。 アルザスにはまだまだ美味しいレストランがたくさんあるでしょうから、これからも美味しいもの探しのアンテナをピピっとはって、皆さんに紹介できるといいなと思います。 |
Shop data | |
Le Baeckeoffe d'Alsace | |
14 rue des moulins,au coeur de la Petite France 67000 STRASBOURG | |
http://www.baeckeoffe.com/ |