ありそうでなかった焼き菓子のお店に出会いました! 場所は、東京・奥沢の奥沢銀座商店街。2010年12月にオープンした「キュイソン」は、ブルーのファサードが爽やかな、こじんまりとしたお店です。 シェフの川崎達也さんは、「ルコント」「和光チョコレートショップ ルショワ」を経て、ルクセンブルグ「オーバーワイス」等で修業。帰国後は「ザ・ジョージアンクラブ」のシェフ・パティシエとして活躍するなど、華やかな経歴を持つ人物です。 そんな輝かしい経歴を思うと、ちょっと意外にも思える「焼き菓子」というジャンルですが、技術や素材、見た目の美しさというものを極めたからこその川崎シェフの「焼き菓子」は、他と一線を画すおいしさ。派手な飾りはないのに華があり、まるでオーラを放っているような存在感に溢れています。また、高さのあるアイテムが多く、そのせいか外側のザックリとした食感だけでなく、中のしっとりみずみずしい食感が楽しめるのも特徴。無駄のない考え抜かれた構成がもたらすその完成度の高さに、きっとハッとすることでしょう。 大胆でいて繊細、そんな印象の焼き菓子たち。 その新しいおいしさに出会ってみませんか? (2011.11)
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![]() | クラシックチーズケーキ ¥370 うっとりするほどなめらかで、シルクのような質感のアパレイユ。チーズの持つコクとクリーミーさに加え、サワークリームを思わせるシャープな酸味と生クリームのミルキーさが共存した繊細ながらも力強いおいしさです。土台の生地も塩気と旨みが強く、薄いのにインパクトは充分。シンプルながらシェフの技量を感じさせる一品! |
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マロンパイ
¥400 層になっているのはフランス産のマロンクリームと少し食感を残した和栗のクリーム。同じ栗ながら個性の異なる2つが重なり合います。絞り出しクッキーのようなトップの生地はサクサクと軽く、中のアーモンドクリームはふっくらしっとり。口いっぱいに広がるバターの甘い香りは、まさに至福です。この季節にマストなマロンパイ。 |
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ガトーバスク
¥350 厚みのある生地はカリッと焼かれた表面が香ばしく、中はホロッとしつつもしっとり。バターのコクとラムがじんわり豊かに広がっていきます。間のクリームはやや少なめですが、アーモンドの香りがしっかりとして存在感は充分。きりっと効かせた塩が全体を引き締め、ほどよく香るヴァニラがエレガントさを添えています。 |
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ケークシトロン
¥270 定番のケークシトロンですが、想像以上にみずみずしい食感!中には大ぶりにカットしたレモンピールがゴロゴロと入っていて、さらにジューシーさを深めています。もっちり、しっとり、そして歯切れのいい独特の生地は、口の中でクリーミーに溶けていくような印象。表面を薄くおおったレモンのグラサージュも美しく、パキッとした酸味が気持いい! |
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ソレイユ
¥380 パイナップルの風味とオレンジの酸味が爽やか。クレームフランジパーヌ(アーモンドクリーム+カスタードクリーム)に、マリネしたパイナップル+オレンジのソースというアパレイユは、非常にフレッシュ感があり、焼き菓子というよりもむしろ生菓子に近い印象です。さらに、豪快に飾ったアーモンドスライスのコクとパリパリとした食感もいいアクセント。バターたっぷりで濃厚なのに、意外なほどキレがあります。 ※ 残念ながら現在は終了しています |
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イチジクと赤い果実のタルト
¥380 赤い果実の甘酸っぱさ、そして訪れる、イチジクのトロッ、プチッとした食感。フレッシュ感のあるコンフィは、甘すぎずポルト酒の香りが効いていて、大人っぽいおいしさです。サクサクと軽い食感の生地はタルト台と絞り2種からなる構成。バターと塩がきっちり効いていて、軽快ながらも深みを感じる味わいです。 |
Cuisson(キュイソン)
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住所 | 東京都世田谷区奥沢4−15−13 |
TEL | 03-3720-5517 |
営業時間 | 11:00〜19:00(イートインは17時まで) 定休日:水曜、木曜 ※月により異なる場合あり |
定休日 | 水曜 |
アクセス | 東急線 奥沢駅 徒歩4分 |
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