バラとライチとフランボワーズを組合せた“イスパハン”に、ピスタチオとグリオットの「モザイク」・・・ 素材を組合せて、新しい味覚を生みだすピエール・エルメ氏が、例外的に単独で使う素材が“ヴァニラ”です。 「私がヴァニラを好きなのは、味覚がピュアだからです」 という言葉からもわかるように、“ヴァニラ”はエルメ氏の大好きな素材。 最近では、色々なパティスリーでヴァニラ味を際立たせたものを見かけるようになりましたが、元々は生地にほんの少し加えて卵の臭みを消すといった、陰の立役者的な存在でした。 そのヴァニラに着目し、味覚を追求したピエール・エルメ氏。 フェティッシュ“Infiniment Vanille”には、どんなラインナップが揃うのでしょうか? 10月21日〜11月24日の日程で開催されるフェティッシュ“Infiniment Vanille”に先駆けて開催された、パーティの様子をご紹介します! |
![]() |
ヴァニラの中でも野生的な風味が特徴のタヒチ産。味の存在感もさることながら、その価格もダントツ。いったい、今日1日で何本使われたのでしょう!? |
うかがったのは金曜日の夜、19時。 ウェルカムシャンパンで迎えられ、シャンデリアのやわらかな光に包まれたサロンに足を進めると、そこには小さくカットされたプティガトーがずらり! |
![]() |
“ヴァニーユ”尽くしのテーブル。好きなだけいただけるなんて幸せ! |
![]() |
飲物はシャンパン、ワインのほか、紅茶やコーヒーなどが用意されています |
フェティッシュの楽しみは、大好きな味を様々なテクスチャーで味わえること。 例えば、マカロンやミルフィーユ、ケークなど、定番アイテムがすべて“ヴァニラ”味で展開になるのです。そして、そのすべてのラインナップに加え、デモンストレーションによる出来立ての味や、サンドイッチ、そしてシャンパンやワインとのマリアージュを、ラグジュアリーに楽しめるのが、このフェティッシュパーティの醍醐味。 優雅に、おいしく、贅沢に。 さぁ、パーティが始まります! |
【 ビュッフェのメニューより 】 |
![]() |
タヒチ産、パプアニューギニア産、マダガスカル産など複数のヴァニラを使用。香りの異なるヴァニラを贅沢に加え、ラム酒で丸みを与えたクリームは、フワッと軽い口溶け。ザクッと力強いパイの食感、軽い塩気も魅力 |
ヴァニラ入りのジュレに、ヴァニラ風味のババを重ね、上にヴァニラ入りマスカルポーネクリームをあしらった、まさにヴァニラ尽くしの一品。ヴァニラだけだと甘ったるくなりがちですが、ヴァニラ入りジュレがサラッとみずみずしく、全体的に爽やかな印象です。 |
![]() |
「ピエール・エルメ」の定番“キャレ”シリーズ。ヴァニラ入りホワイトチョコレートで、ヴァニラのムースをコーティングしているので、異なる食感と香りが感じられます。キューブが3つ並ぶのが通常のスタイルですが、こんなふうにフィンガーサイズにしても素敵! |
![]() |
サクッ、カシャと崩れるマカロン生地。アーモンドの香ばしさの中に、フワッとヴァニラが広がります。ヴァニラの優しい香りと、甘くミルキーなホワイトチョコレートの相性を実感する名作 |
![]() |
ヴァニラビーンズをたっぷりと混ぜ込んだケーク。断面にもビーンズの黒いツブツブが見えるほど。上に乗せた薄いホワイトチョコレートが、コクを深めます |
![]() |
ヴァニラのムースリーヌは、卵の風味たっぷりの濃厚な味わい。その下にあるヴァニラジュレは、対照的にみずみずしさを感じる味と食感。ダックワーズ生地が全体をふんわりまとめています |
![]() |
甘〜く、つややかなグラサージュはヴァニラビーンズ入り。サクッと歯切れのよいシュー生地は、塩加減がほどよく、甘みにキレを与えています。 |
【飲物とのマリアージュ】 |
![]() |
シャンパン“ニコラ フィアット”のほかに、“ヴァニラ”に合うワインとして、エルメ氏がセレクトした白ワインは”ミュスカ・ドゥ・カップ・コルス“。芳醇なブドウの香りに、トロッとした口当たり、そして濃厚な甘みがあり、ヴァニラの香りをいっそう引き立ててくれます。
|
【 アイスクリーム 】 |
野性的な香りが特徴のタヒチ産ヴァニラを、贅沢に使用したアイスクリーム。目で見てもわかるほどたっぷり使用しているので、ビーンズのプチプチした食感を感じます。“ミス グラグラ”は、カリッとしたマカロン生地でサンドしたもの。アーモンドの香りがよく合います
|
![]() |
![]() |
【 デモンストレーション 】 |
店頭に並ばないスイーツをいただけるのも、フェティッシュの魅力のひとつ。エルメ氏の片腕として、日本で活躍中のドラピエ氏自ら、アングレーズを作ってくれます。 |
![]() ![]() |
在日歴も長いドラピエ氏。アングレーズには、太くてツヤのあるタヒチ産のヴァニラビーンスを使います
|
![]() |
ヴァニラのジュレの上に、出来たてのアングレーズソースを注いで完成です
|
![]() |
【サンドウィッチ】 |
![]() |
口の中が甘〜くなったら、サンドイッチで一休み。クリームチーズ&サーモンと、フレッシュハーブの2種類が登場しました
|
![]() |
ビュッシュ・ド・ノエル アンフィニマン ヴァニーユ 華々しく最後を飾ったのが、2007年のビュッシュ。パートサブレのザクッとした食感が加わるなど、プティガトーの「アンフィニマン ヴァニーユ」とは味と食感が異なります。ホワイトチョコのガナッシュのミルキーな味わいと、バニラ入りマスカルポーネクリームのまったりとしたコク。3種類のバニラが余韻を持たせ、心地よい後味 |
次回、11月26日からスタートするフェティッシュは、イチゴとパッションフルーツに、ルバーブの組合せ、“オトゥール・ドゥ・セレスト”。 春を感じさせる味わいを、フェティッシュで優雅に味わってみてはいかがですか? |
ピエール・エルメ・パリ 青山
|
|
住所 |
東京都渋谷区神宮前5-51-8 ラ・ポルト青山1・2F |
TEL | 03-5485-7766 |
営業時間 | 10:00〜17:00 |
その他 | フェッティシュお申し込みは下記まで
http://www.pierreherme.co.jp/fetish/party/ |