![]() |
![]() さて、肝心のお菓子の説明に戻ります。沖さんの「Carnival Raisin」は、レーズンが前面に出ることなく、すべての味がふんわりベールに包まれたような、それでいてきりっとした味わいのお菓子。はちみつを使ったイタリアンメレンゲと生クリームを入れて作ったムースは、はちみつのやさしい甘さとコクがうまく活かされています。ノワゼットプードルのコクなども加わり、奥の深い味わい。変わっていたのは、普通の水のかわりに海洋深層水を使っていること。「なぜ?」の質問に対し、「レーズンを使ったお菓子を考える・・ということで、頭の中に健康的なイメージが出来上がりました。それで、健康によいものを使おうと思いました。はちみつも同じ理由です。」とのこと。 素材選びにもこだわりを感じたこのお菓子、ひとつひとつのパートに手がかかっている上に、組み立て、飾りつけと最後まで気がぬけません。とにかく、メインがレーズンのはずなのに、レーズンらしからぬ味の作り方にびっくりしたお菓子でした。 |
![]() |
![]() さて、出来上がったお菓子は・・というと、レモンリキュールとレモンの味が爽やかで、レーズンの甘みといいコンビネーションを生み出しています。やさしい味のクレーム・シトロンと白ワインやハーブで味をつけたレーズンの組み合わせが、とても上品で、エレガントという名前はぴったりだと思いました。さて岩元さんのアドバイスをもうひとつ。まわりのきれいな黄色のグラッサージュは、もちろんシトロン(レモン)ですが、ホワイトチョコレートが入っています。そこで、チョコレート用の黄色の色素をちょっと加えているそうです。色も爽やかで、味もホワイトチョコの軽いまったり感が加わって、コクがあるけど爽やか・・という美味しいお菓子でした。 |
以上、お三方に教えていただいたカリフォルニア・レーズンを使った新商品開発テクニカルセミナー、美味しくてためになるこの講習会。この記事を読んでいるあなた。もしよかったら、来年の新商品開発コンテストに応募してみてはいかがですか。ちなみに次回は、来年の3月中旬くらいから募集するようですよ。ぜひ挑戦してみてください!! |
レシピ |
||