記録的な猛暑となった今年の夏。
ほてった体を潤す、ヒンヤリとした舌触りと滑らかな口溶け・・・。
アイスクリームの魅力を再発見した、という人も多いかもしれません。

そんな甘美なるアイスクリームの余韻が残る9月21日にオープンしたのが、「ジェラテリア テオブロマ」。
炎天下に食べるのも良いけれど、アイスクリームのおいしさは、もちろん夏だけのものではありません。ましてや、あの「テオブロマ」のジェラート専門店と聞けば、どんなものか気になりますよね。
ショコラティエとしてだけでなく、常に活躍の場を広める土屋公二シェフ。いったい今度はどんな味を楽しませてくれるのでしょう?
オープンに先駆けて行われたレセプションパーティの様子をご紹介します。


場所は、最近なにかと話題の多い神楽坂。まるで迷路のように入り組んだ路地に佇む、昔ながらの料亭や甘味処・・・。新と旧、そして和と洋が不思議に絡み合う、不思議な魅力のある街です。
“ジェラテリア テオブロマ”があるのも、そんな路地の一画。同じ敷地内にはフレンチの名店「ラ・トゥーエル」があり、ヨーロッパのエスプリが粋な神楽坂の街並みに不思議と溶け込んでいました。

ジェラートとショコラの看板が目印。路地をさらに少し入ったところにあります


パーティに伺ったのは夜の7時。すでに店内は、たくさんの人で溢れ返りそうなほど!「テオブロマ」のパッケージイラストを手がける樋上公実子さんや、フランス菓子研究家の大森由紀子先生、そして「スリール」の岡村尚之シェフや「トシ・ヨロイヅカ」の鎧塚俊彦シェフなどがお祝いに駆けつけていました。

「ジェラート、おいしかったわよ〜」と大森由紀子先生。土屋シェフも嬉しそう!

入り口を賑わせる豪華なお花たち。あんなシェフや、こんな人の名前から、土屋シェフの顔の広さがうかがえます



天井に木の梁を渡し、豪奢なシャンデリアがきらめく店内は、アイスクリームやショコラに関するオブジェがセンスよく配され、大人っぽさと可愛らしさを併せもつ空間。

華やかなシャンデリアが乙女心をくすぐります


カフェではジェラートやパフェがいただけるほか、ショーケースには「テオブロマ」のショコラや生ケーキ、焼菓子などが並び、思わず目移りしてしまいそうです。

ジェラート類はイートインも可。チョコレートのパフェもいただけます


そして、気になるアイスクリームの種類は、“レ”、“フロマージュブラン”、“ミエル”、“ピスターシュ”、“ショコラアメール”、“プラリネ”の6種類。と、ここまでは普通のジェラテリアと同じですが、もちろんそれだけではありません。

一番人気のショコラアメールは残念ながら品切れ(涙)。出来たて感のあるフワッとなめらかな食感が嬉しい!



看板商品の“Gelate Spirale(ジェラート スパイラル)”は、ベースのジェラートに“グリオット”や“カフェシュトロイゼル”など9種類の中から2種類のトッピングを選び、専用のマシンでジェラートに混ぜ込んでいくというスタイル。その上に、アーモンドかピスタチオをトッピングしていただきます。
さっそく、ベースのジェラートに“レ”、トッピングに“フレーズ”と“セックショコラ”の組合せをお願いしてみました。

その名の通り大きなスパイラル状の金具が取り付けられたマシンに、すべての材料を入れて待つこと数十秒。あっという間に、まるでソフトクリームのように滑らかなジェラートが出来上がりました。最後に“ピスタチオ”を飾って完成です。

〜 Price List 〜

シングル(カップ、コーン) \525
ダブル \630
スパイラル \630
パフェ \1,260



まず驚いたのは、“レ”の味わいからは想像できない新しい味に変身していたこと。“セックショコラ”と“フレーズ”が全体に混ざることで、味にも食感にも複雑味が増しています。他にも、トッピングによってかなり味も食感も変わるので、色々な組合せから、自分だけのお気に入りを探すのも楽しそうです。

まるでドリルのようなマシン!どんな味になるかはできてからのお楽しみ


とはいえ、気になるのがベースとなるジェラートそのものの味わい。そこで、土屋シェフにお願いして、図々しくも、さらにもう2つジェラートのみのタイプを作っていただきました(欲張った訳ではありませんよ!)。

会場はまさにすし詰め状態

こんなキュートなダストボックスを発見!


試食させていただいたのは、“レ”、“フロマージュブラン”、“ピスターシュ”、“プラリネ”の4種類。どれもフレッシュ感を感じるフワッと繊細な口溶けで、特に“レ”はソフトクリームのようななめらかさ。トッピングと合わせる事を考慮してか、サラッと軽く、甘さもごく控えめ。スルスルと体に入っていくような、やさしい味わいでした。

あっさりした乳風味の“レ”と、軽いチーズのコクと酸味が広がる“フロマージュブラン”

この中では一番コクの強い“ピスターシュ”と、軽くてなめらかな喉越しの“プラリネ”


ジェラートの次なる形“ジェラート スパイラル”に挑戦するもよし、シンプルにジェラートを味わうもよし、そしてまた、ゆっくりパフェを堪能するもよし。
神楽坂散策の新たな名所となるのは、間違いなしの「ジェラテリア テオブロマ」。
あなただけのジェラートを見つけてみてはいかがですか?

激写!シェフ、口の周りにべったりジェラートがついてますよ〜



ジェラテリア テオブロマ
住所 東京都新宿区神楽坂6-8
TEL03-5206-5195
営業時間10:30〜19:30
定休日年末年始以外は年中無休