長かった寒い冬ももうすぐ終わり。 暖かい日差しに、新芽やツボミがふっくらと色づいています。 すぐ目の前に近づく春を祝うかのように、アンリ・シャルパンティエ銀座本店では春夏パリ・コレクションのケーキが華やかに披露されました。 今回で10回目を数えるコレクションのテーマは、 “BRISE MAGIQUE DE FRIANDISE〜お菓子から、魔法のそよ風〜”。 シェフ クリストフ・フェルデール氏とのコラボレーションの魅力は、なんといっても、鮮やかで斬新なスタイル、そして未知なる官能的な味わい。 今回は、どんなケーキで私たちを愉しませてくれのでしょうか。 うららかな魔法のそよ風にのって、いざ、甘美なる世界へ! |
今回のコレクションは、ストーリー仕立て。愛らしい主人公のムッシュー・エスカパドが、ふわっと甘い魔法のそよ風に乗って、マカロンの緑の丘やジュレの池へと冒険します。さて、最後に行き着く先とは!? 魅惑のムッシュー・エスカパドワールドへGo! |
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ムッシュー・エスカパド \683 |
主人公のムッシュー・エスカパドは、ユーモラスな表情がキュート!シンプルなホワイトチョコレートの洋服(?)の下には、いくつもの味わいが隠されています。 口に入れた途端にふわっと広がるのは、ラベンダーの香り。ラベンダーのハチミツムースが、エスカパド氏のベースです。 そして後を追うように、赤いベリーとライチのフルーティな風味が訪れます。飾りのように見えますが、髪の毛や目はオレンジのゼスト、そして足はスペキュロス。特にスペキュロスは、しっかりとスパイスが効いて、全体の引き締め役になっています。 |
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ポエジー \683 |
(※ 3月1日〜5月31日まで発売) ムッシュー・エスカパドが最初にやってきたのは、マカロンの緑の丘。詩を口ずさみながら歩いて来たのでしょうか、ポエジー“詩情”という名がついています。 パッと目を引く、色鮮やかなグリーンのマカロン生地の間には、フレッシュなフランボワーズとふんわりと軽いクリームチーズのムースがたっぷり!そして中央には、やさしい甘みのイチゴのジュレが忍ばせてあります。特に新鮮だったのは、生地の表面をカバーするオリーブオイルのガナッシュ。え!油っぽいんじゃないの?と思いがちですが、オイリーさはまったくなし。若々しい香りが、全体にコクと爽やかさを与えています。 |
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リュビ・エクスキ \525 |
(※ 3月1日〜5月31日まで発売) 緑の丘で、さくらんぼの木を見つけたムッシュー・エスカパド。真っ赤なルビー色の実を摘み取りました。やわらかい日差しを受けて歩きながら、さくらんぼを頬張ります。 ゆるやかに広がるグリオット・チェリーとルビー・グレープフルーツのジュレ。その下には、ピスタチオのクリーム、グリオットチェリーのコンポート、レモンクリームが3層に。少し個性的なグリオット・チェリーの風味を、適度な酸味とコクがバランスよく支えています。そしてポイントは、上に飾られた真っ白なくし型の物体。この正体は、なんとルビーグレープ・フルーツのムース!清涼感があり、タルトとは対照的にふわふわと軽い食感です。 |
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ヴェール・グルマン \651 |
次にたどり着いたのは、アルザスワインの香りただよう、いちごのジュレの池。甘くフルーティな香りに、おっと、おっこちないように! パリ・コレクションでは初登場という、グラスを使ったデザート。ミュスカを使用したというジュレには、イチゴとレーズンが飾られています。その下には、バニラ入りの濃厚なパンナコッタがたっぷり!甘みもしっかりとしています。 |
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タンタシオン・ボレアル \578 |
冒険の最後にムッシュー・エスカパドが夢見たのは、まだ見ぬ北極の地。歩きつかれたムッシュー、もしかしたら、池のほとりでうたたねをしたのかもしれませんね。 北極への誘惑と名付けられた一品。口に入れると、アプリコットとレモンの風味の中に、食べなれない不思議な香りが!?これは、マカロン生地の風味付けとして使われているタイム。さらに、アプリコットムースの中央には、プラリネ・チョコレートが隠されています。いくつもの味わいが組み合わされた、まさに未知なる味わいです。 |
アンリ・シャルパンティエ “BRISE MAGIQUE DE FRIANDISE 〜お菓子から、魔法のそよ風〜” 発売期間:2006年3月1日〜8月31日 販売先などについては下記ウェブサイトをご覧ください www.henri-charpentier.com |