まだまだ厳しい残暑が続くとはいえ、朝夕には爽やかな風を感じるようになってきた夏の終わり、「アンリ・シャルパンティエ銀座本店」で開催された「2006-2007秋冬パリ・コレクション」の発表会に行ってきました。12回目を迎えたクリストフ・フェルデール氏とのコラボレーション、今回のテーマは“AU-DERA DES MODES”つまり「流行を超えて」というものです。パリ6区にあるアンリ・シャルパンティエのラボラトワール「HENRI CHARPENTIER PARIS RIVE GAUCHE」、今年で創設5年目を迎えるということで、その節目となる今回は、お菓子作りの原点であると考えている「本物の素材」「食への意識」を見直そうという意味を込めてコレクションが発表されました。その中で、マカロンやエクレア、ミルフィーユにタルトといった、いつの時代にあっても流行に関係なく、愛され続けているこれらのベーシックなフランス菓子の数々を、アンリ・シャルパンティエらしくアレンジ。斬新なフォルムから漂うクラシックな味わいは、この先も私たちが守っていくべき大事なものを再確認させてくれました。





カルーゼル  ¥525

パリの公園や広場でよく見られるメリーゴーランド。そんなパリの風景を思い出させてくれるような「回転木馬」と名付けられたケーキは、ピスタチオのコクと香ばしさにフランボワーズとグリオットチェリーの酸味が相性よく絡み合います。フランボワーズのシロップをアンビベしたまわりのビスキュイのふわっとした食感とマカロンのサクッとした食感の違いが楽しめます。


ファン・ドゥ・ショコラ  ¥504

名前の通り「チョコレートファン」には嬉しいチョコレートづくしのケーキです。周りに飾られたプチマカロンやキャラメリゼしたアーモンドなど見た目の楽しさだけにとどまりません。フォークを入れる前に半分にカットしてみましょう!このピラミッドの中のチョコレートムースには、紅茶とチョコレートのクリームやビスキュイ・サンファリーヌの他に、なんと紅茶とチョコレートのガナッシュをサンドしたマカロンも隠れています。ほんのり香るアールグレイも効果的に効いています。


シャシュー  ¥441

シューのお菓子をコンテンポラリーにアレンジ。マロンクリーム入りのシューに、シャンティ・ショコラとミルクチョコレートを交互にトッピング。自家製マロングラッセやシャンティ・ショコラのまったりした甘さに甘酸っぱい野バラの実のジャムが口の中をシャキッとさせてくれます。シャテーヌ(フランス語で栗)とシューをかけたネーミングは家族間や恋人に対して敬愛を込めた呼び方でもあるそう。このケーキもあなたにとってそんな存在になるかも!?


ミル・モカ  ¥473

ボリュームたっぷりのミルフィーユですが、コーヒー豆を模った金色に輝く一粒のチョコレートがかわいらしい印象を与えます。たっぷり挟まっているのはほろ苦いカフェクリームと軽い口当たりのカフェ・シャンティ。アンヴェルセのフィユタージュは塩けがほどよく、サクサクとした食感。そのため、ボリュームのわりに軽く食べられてしまうのです。


タンドレス・オランジュ  ¥420

軽いチーズの生地とオレンジを合わせたタルトは、ひまわりを思わせる鮮やかなオレンジ色。コンポートしたオレンジの果肉と皮が入ったキャラメル・オランジュはほろ苦く、まろやかなチーズともよく合います。チーズのアパレイユは軽い口当たりでタルトの重さを感じさせず、表面のそぼろ状にしたタルト生地も楽しいアクセントに。この味わいは名前の通り「オレンジの優しさ」を堪能できます。


※ケーキの販売期間はいずれも2006年9月1日〜2007年2月28日です




小悪魔のパイ  4個入り¥840、8個入り¥1680

コロンとかわいらしいカラフルなこのお菓子、実はパイなのです。表面にはハチミツやシロップが塗られ、プレーン、フランボワーズ、ピスタチオ、オレンジの4種類が揃います。今までにないパイを、との思いから生まれたのは、パラパラとパイ生地が崩れることのない不思議なもの。アンリ・シャルパンティエ独自の製法で作ったこのパイ、豪快にかぶりついてザックリ感を楽しんでください。このかわいらしい見た目は、ちょっとした贈り物にもぴったり。





原点に戻りつつも、見た目にも楽しませてくれる今回のコレクション。古き良き部分と新しいお菓子の可能性、この二つを同時に堪能できる贅沢を一度味わってみてはいかがでしょうか?


販売先などについては下記ウェブサイトをご覧ください
www.henri-charpentier.com