そして、いよいよ種蒔き開始。
手で一粒ずつ蒔くのか、それともミレーの「種まく人」のようにパラパラと蒔くのか・・・と想像を膨らませていたであろう参加者の前に登場したのは、ちょっと頼りない道具。

「これは、ゴンベイと言います。小さいけれど、なかなか優れものなんですよ」

大きさといい、形といい、まるで、運動場で白線を引くあの道具にそっくり。本当に大丈夫なのでしょうか??

「では、種を蒔きます」

ゴンベイの投入口に種をザラザラ入れ、土の上をコロコロと転がします。
実はこれ、穴の開いたベルト部分に種を巻き込み、それをかきだした土の上に蒔き、さらに上から土をかぶせるという1台4役の優れもの。


ゴンベイ登場!!



「わぁっ!すごーい!」

と、思わず歓声が。ちなみに、このゴンベイ。何種類かベルトがあり、小松菜などの種の小さな野菜類にも対応できるのだそうです。

@ 土をかく
A 種を落とす
B 土をかぶせる
C タイヤで踏み固める
の4工程を楽々とこなしてくれます


「では、皆さんもお願いします」

初めての種蒔き体験を前に、やや緊張気味の参加者たち。

「あれ?これでいいんですか?」

「わぁ、意外に簡単です!」

ゴンベイは軽いので押すのにも力がいらず、ただ進んでいるだけで種が蒔けてしまうような印象。北海道のように規模の大きな畑では無理ですが、小規模農家では大活躍しているようです。