Title：海 鮮やかな色彩のプリントが印象的なワンピース。そのファッション性をいかしたという作品は、飴細工による華やかなデコレーションです。泡か真珠を思わせる球状の飴や杖はまるでガラスのようで、ちょっと見ただけではお菓子かどうかわからないほど。
鎧塚俊彦氏 ｢Toshi Yoroizuka｣	● クシックショコラ シンプルなガトーショコラは、しっとりと濃厚な味わい。上には、ふんわりと泡立てた生クリームと、フランボワーズを添えて。

Title：KAWAII ｢かわいらしさを前面に出したものを作りたい｣との想いから、津森さんとギリギリまで打合せを重ねて完成したという力作。写真ではちょっとわかりにくいかもしれませんが、パティスリーの厨房にあるものもスイーツのひとつ、ということでアルミホイルやレースペーパーなども使用。可愛らしいドラジェなどと組み合わされています。
大橋圭氏 ｢ププリエ｣	● アミティエ ｢華やかさをシャンパンで表現しました｣という大橋さんの作品は、シャンパンムースの中に、いちごのクリーム、チェリーソースを閉じ込めたもの。乙女心をくすぐる淡いピンク色もキュートです。

Title：自然＝ナチュール ｢深海に来ちゃった、と感じてもらえたら大成功｣と神田さんが言う通り、頭上に珊瑚を抱いた姿はまるで海の女神のよう。飴細工やマカロン、そしてシェル型のマドレーヌを合わせたデザインは美しく、そして、とってもおいしそうです。
神田広達氏 ｢ロートンヌ｣	● ナチュール チーズのまろやかなコクが広がるクリームの下には、果肉の食感を残したイチゴと杏のコンポートが。口の中でそのすべてが調和し、まろやかかつフレッシュ感のある味わいが広がります。

Title：サキュバス 衣装の選択は、奥様の美弥さんが担当。構想は2人で練ったということですが、そのイメージについて伺うと、｢夕日のイメージだったので、だんだん夜になるにつれ、魔性が現れてくるような女性を表現してみました｣とのこと。ちょっと大人っぽくて小悪魔的なイメージは、まさに狙いどおり！
藤本智美氏・美弥氏 ｢グランド ハイアット 東京｣	● サキュバス 見た目のかわいらしさとは裏腹に、口の中で広がるのはピンクペッパーのスパイシーな風味。藤本さんによれば、一緒に参加されている奥様の美弥さんをイメージした小悪魔的なケーキなのだそう。ローズとフランボワーズにマスカルポーネという、まったりと華やかな味わいです。

もうひとつのお楽しみは、オリジナル保冷バッグと 全パティシエのオリジナル焼菓子をセットにした 豪華なケース。帰ってからもこの余韻を楽しめる のは嬉しい限り。 表面にはスワロフスキーが飾られ、見た目にも ゴージャスです

スイーツとファッションの饗宴に湧き、目にも舌にも喜びを感じた｢Tokyo Sweets Collection 2008｣。 食べておいしいのはもちろんですが、こんなふうに五感をフルに使って楽しめるのもスイーツならではの魅力。 新しいスイーツの時代が、すぐそこに来ているのかもしれませんね。 （2008.11）

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