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エコミュゼ入り口 | バスク風建築物の博物館 |
サン=ジャン=ド=リュズ郊外にある、エコミュゼ・バスクは、バスクの伝統的な生活周りのものを展示、販売している博物館です。エントランスには大きな石の看板があり、アーチをくぐり抜けて公園のような敷地を奥に進むと博物館の入り口が見えてきました。 |
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敷地内にはレストランもある |
敷地内にはレストランもありました。今回は入らなかったのですが、バスクの郷土料理が食べられるのでしょうか。ちょっと気になりますね。 |
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バスクの昔ながらの生活様式を表したミニチュア |
博物館の中はうっそうと暗く、そこに手作り感ある展示物が色々と並んでいます。 これは、バスクの昔ながらの暮らし(羊飼いの家だと思われます)をミニチュアの家と人形で再現したものです。 白い壁にオレンジがかった茶褐色の屋根、窓の扉など、まさにバスクの建物ですね。そして窓の外にはバスクの唐辛子エスプレットをぶら下げています。バスクは羊の牧畜が盛んだったため羊と牧羊犬の人形もありました。 |
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中ではそれぞれの展示物の説明もあったと思うのですが、フランス語での説明や展示だったため、何となく雰囲気を感じ取ったというくらいで、正直しっかりと理解はできていないので以下は、私の憶測になります。 左写真は、羊の胃袋を干しているところです。これは水筒として利用していたという事でしょうか。 右はこれまた、薄暗い中で男性の人形が立っています。白いシャツとズボンに、腰には何か帯らしきものを巻いています。これは、ぺロタというバスクの伝統的なスポーツの紹介です。ぺロタは素手や木製の器具を使ってボールを壁に打ち合うスカッシュに似たスポーツです。バスクのレストランなどではぺロタで使う道具をディスプレイとして飾っているところもありました。 |
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バスクの民族旗 |
バスク地方の民族旗の説明もありました。この旗は、赤を基調に白い十字架と緑の対角線で構成されています。この時の音声ガイドによると、それぞれの色には意味があり、赤はバスク人の血、白はクリスチャンの十字架、緑はバスクの大地を表しているとのこと。バイヨンヌのパティスリーではこの旗をモチーフにしたトゥーロン(マジパン菓子)も見られました。 |
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バスクリネンのインテリア | イッサスー村のさくらんぼをデザインしたお皿 |
そして、展示物の他には、バスクの特産物などの販売もありました。日本でも少し知られるようになったバスクリネンのトーションやファブリックなどがありました。元々は牛の日よけに使うための布だったようですが、現在はインテリアの一部としてクッションカバーやテーブルクロスなどでも使用されています。また、デザインも昔は白地に単色のラインを入れたものが使われていたようですが、現在は様々な色で構成されているものもあります。実用的なものからおしゃれなインテリアへと時代とともに変化しているようです。 そして、さくらんぼの産地として知られている(現在は収穫量が減っているようですが)イッサスー村があるので、それをデザインしたお皿もありました。これにさくらんぼジャム入りのガトー・バスクをのせたらとても雰囲気がでるでしょうね! |
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そして、あまり日本では見聞きしませんが、バスクには「イザラ」というリキュールがあります。イザラはバスク語で「星」を意味するため、瓶のラベルには星がデザインされています。ジョーヌ(黄色)とヴェール(緑)の2種類があり、どちらも数種類のハーブを使用した、個性的なお酒で、お祭りのときなどよく飲まれているそうです。1835年に考案され、バイヨンヌで生産されています。
今回は一部しか紹介できませんでしたが、その他にも展示物が色々とあったので、フランス語が理解できればもう少しよく知ることができるのかもしれません。 それでも、バスクには今まで知らなかった伝統や文化がある事があるという事に気づいた貴重な時間でした。 |