フランスに限らず、海外旅行で面白くて気軽にチャレンジできることの一つに、地元のスーパーを訪れることがあります。特に何も買わなくても(とはいえ、結果的には色々欲しくなって買うのですが)眺めているだけでその土地の名産や嗜好、日本との違いが見えてくるのでとても楽しくおすすめです!
バスク地方では2か所のスーパーを訪れたので、その際に見かけたお菓子やフルーツを中心に紹介していきたいと思います。 |
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小ぶりで固めの洋梨 |
マルシェでもたくさんのフルーツを見かけますが、スーパーのフルーツも箱にぎっしり入って陳列されているので、とても色鮮やかでついつい見入ってしまいます。 小さな洋梨は「少し固めなので、コンポートにむいてそう。」などと想像しながら見るのも楽しいです。 |
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小さなりんごは使い勝手がよさそう | ふっくらと美味しそうなプルーン |
そして、りんごは小ぶりのサイズで本当にいろんな種類があります。現地の人はどういう風に使い分けているのか、一度聞いてみたいものですね。 プルーンはふっくらしてまさに今が食べごろといった感じ。 日本でもよく見かけるフルーツでも、サイズや質感、そして味が違うので、フルーツ1つをとっても興味津々です。こうやってフルーツを眺めていると、いつかフランスでキッチン付きの宿を借りて、旬のフルーツをコンフィチュールにして持ち帰ってみたいなぁ、といつも思います。 |
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バスク地方のスーパーで是非お勧めしたいのが、バスク名産の唐辛子エスプレットの加工品です。これはなかなか他の地方では見かけません。オイル漬けやジュレ、ペースト、パウダーなど様々な加工品があります。私は軽くて日持ちするパウダーが好きです。それほど辛くはないので、料理のちょっとしたアクセントになるのが気に入っています。
そして、酪農大国ならではの乳製品の豊富さには毎回目がキラキラしてしまいます。普通のスーパーでも、このチーズの品揃え!まるで日本のチーズ専門店の様ですよね。私はチーズにはそれほど詳しくないのですが、地元のものもあれば他の地方のものも並んでいたのだと思います。バスクらしく羊のチーズも置いてありました。 |
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バターは種類が豊富でお手頃価格 | 牛乳 |
そして、バターと牛乳。ひとことでバターといっても、この種類の豊富さ! これほどバターの選択肢があるということは羨ましい限りです。当時10年前でしたが、1ポンドで2ユーロ弱ほどという価格にも驚きです。これほど手軽に買えると、お料理にもお菓子にもたっぷりとバターを使いたくなるものですね。 牛乳は、フランスでは購入したことはないのですが、よくホテルの朝食で飲みました。 味が濃いのかな?と想像していましたが、日本の牛乳に比べると意外にあっさりしている印象です。 お菓子に使うとまた違った印象も出てくるかもしれませんね。 |
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フルーツヨーグルト | 製菓用の砂糖 |
ヨーグルトの種類も豊富で、フルーツのピューレや果実とあわせたものが目立ちました。こちらもホテルの朝食では定番ですね。毎朝今日はどのフルーツのヨーグルトにしようか、と悩みます。 そして、製菓材料の砂糖。ジャム用だったり、粗めのお砂糖だったりといろんな種類があります。さすがに重いので持ち帰りはしませんが、現地でお菓子を作る時の強い味方ですね。 |
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そして、生菓子コーナーをのぞくと、日本のスーパーでは決して見かけないものが… フランス人の大好きなシュー菓子ルリジューズと、バスク地方の郷土菓子ガトー・バスクです。 日本では、シュークリームやエクレアはスーパーの定番お菓子ですが、さすがにルリジューズはありませんよね。そのギャップに驚きました。それほどフランスでは愛されているお菓子なんだなぁと実感した次第です。 ガトー・バスクは、これは一人用サイズの4個セットです。大きなアントルメサイズで1個売りのものもありました。パティスリーでも売られていますが、日常的なおやつとしても食べられているのですね。 |
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トゥルトー・ピレネーが無造作に積み重ねられていた |
お菓子売り場を見ていて、気になったのがトゥルトー・ピレネー。フランス南部(バスクの東隣に位置します)のミディ=ピレネー地方の郷土菓子で、大きなブリオッシュ型で焼いたケーク生地のお菓子です。かなり大きかったのと量産品なので味はどうかな…?と思い購入しませんでした。ミディ=ピレネー地方・には行ったことが無いので現地で一度食べてみたいものです。 |
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様々な花の蜂蜜 | 蜂蜜を使ったお菓子ノネット |
個人的にフランスの地方に行くと、気になるのが蜂蜜。その土地や季節によって異なる蜂蜜ですが、フランスのものはバリエーション豊富でお値段もそれほど高くなく、旅行に行くと大抵1瓶はスーパーやマルシェで買ってきます。
蜂蜜売り場に行くと、たくさんの蜂蜜のほかに、蜂蜜を使ったキャンディーや焼き菓子のノネット(パンデピスのように、蜂蜜とスパイスを使用したお菓子)も一緒に陳列されていたので、そういった加工品をチェックするのも楽しみの一つです。 |
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フレーバーにフランスらしさが表れている |
最後にフレーバーのついた水です。現在は日本でもよく見かけますが10年前にはまだ出回ってなかったので、フランスで初めて見つけて驚いたものです! しかも、フレーバーがフランスらしく「カシス」や「桃とオレンジ」など、ちょっと日本の嗜好とは異なるのが面白い点です。 今回はお菓子にまつわるものを中心に紹介しましたが、このほかにも野菜などの生鮮品やスープや調味料、紅茶などを見て回るのもとても楽しいです! 是非フランスの地方を訪れたら、地元のスーパーに出かけてみてくださいね。 |