ブルターニュの海風を感じる空気から、一気に華やかなパリへと場所を移してのお菓子散策の一日が始まりました。
滞在期間はわずか1泊2日というタイトなスケジュールの中、今しかない!とばかりに朝から夜にかけて夏の暑い中頑張って歩きまわりました! |
![]() | ![]() |
デュ・パン・エ・デジデ外観 | ショーウインドーを飾るアンティークの缶 |
まず向かったのは、パティスリーではなくブーランジェリー。 ブーランジェリーは朝早くから営業しているところが多いので、大体朝一で行くのはブーランジェリーです。 パリに行くと必ず寄るのが「デュ・パン・エ・デジデ」。 クラシックな店構えが目印のお店です。ショーウインドーにはアンティークのお菓子の缶などが並び、古き良き時代を感じさせてくれます。 |
![]() | ![]() |
エスカルゴはバリエーションが多い | フルーツを使ったパンは表情豊か |
パンは、食事系のものもありますが、ヴィエノワズリー系が豊富です。 数種類のエスカルゴや、クロワッサン、桃やリンゴを使ったパイ菓子のようなもの、ショーソン・オ・ポムもありました。色々買って早速お店外のベンチでぱくぱく。なんとも贅沢な朝ごはんですね。今回写真はありませんが食事系のパンでは大きく素朴で香ばしい味わいが魅力の「パン・デザミ」がおすすめ。 |
■Du Pain et Des Id é es デュ・パン・エ・デジデ 34 rue Yves Toudic 75010 Paris |
次に向かったのは創業1930年老舗パティスリーの「ストーレー」。 初めてパリに行く方は必ず寄るお店ではないでしょうか? クラシカルで美しいケーキや手の込んだお惣菜が種類豊富に揃います。 |
![]() | ![]() |
黄色いテントが目印 | ババ・オー・ロム |
色鮮やかな苺のお菓子の近くに、フレーズ・デ・ボワをたっぷり並べたタルトが。 日本ではフレッシュで食べる機会が無いので羨ましい限り。 プティガトーは比較的小さなサイズなので日本人には食べやすいと思います。 ババ・オー・ロムやアリババ、ピュイダムール、エクレアなどが特におすすめ! |
![]() | ![]() |
フレーズ・デ・ボワたっぷりのタルト | プティガトーの種類が豊富 |
■Stohrer ストーレー 51 rue Montorgueil 75002 Paris |
![]() |
ピエール・エルメ・パリ外観 |
ストーレーから一転し、モダンなパティスリーの代表格でもある「ピエール・エルメ・パリ」へ。無機質でシャープなイメージの店構え。 お菓子は非常にシンプルながらセンスの良さを感じさせるものばかり。 日本でも同じお菓子を食べられることもありますが、やはり乳製品や卵が違うと味も変わるよね、ということで幾つか購入し外でいただきました。 |
![]() | ![]() |
シンプルな中にも華やかさや計算された美しさがあるエルメのお菓子 |
やはり間違いない美味しさ!そしてメリハリがあり軽やかな風味です。日本のものと何が違うか、と聞かれるとやはりフルーツそのものの美味しさだったり、乳製品のサラッとした後味だったりでしょうか。もちろん日本で食べても充分美味しいんですがフランスに行くと気持ちも高揚しているし気候も違うので感じ方が変わってしまいます。 |
■Pierre Herme ピエール・エルメ 185 rue Vaugirard 75015 Paris |
![]() | ![]() |
黒が基調のシックなガトー・エ・デュ・パン | 小さめサイズのケークはお土産にちょうどよい |
ピエール・エルメから歩いて行ける「ガトー・エ・デュ・パン」は、シックな佇まいのお店です。店内は撮影禁止なので様子をご紹介できませんが、とても素敵なお菓子と様々な種類の美味しそうなパンが揃います。ここに来るとついあれもこれも、と食べたくなる気持ちが出てしまいます。こちらではお土産にバナナとライムと苺のケークを購入。 |
■Des Gateaux et du Pain デ・ガトー・エ・デュ・パン 63 boulevard Pasteur 75015 Paris |
![]() |
ジャン=シャルル・ロシュー外観 |
この日のパリは7月初旬でとても暑かったです。おそらく気温は30度を越していてやや疲れ気味。でもこの日しかないのでもちろん頑張って、この後もバスや地下鉄を駆使してお菓子巡りを続けました。 暑い中訪れたのは、「ジャン=シャルル・ロシュー」。 チョコレートの専門店です。小さいお店ですが、とっても美味しいショコラがたくさん待ち構えているんですよ。いつもショーウインドーには季節のディスプレイがチョコで作られていて、それを眺めるだけでも楽しいのです。 |
■Jean-Charles Rochoux ジャン・シャルル・ロシュー 16 rue d'Assas 75006 Paris |
![]() |
ユーゴ・エ・ヴィクトール外観 |
そして、この当時まだオープンして間もない「ユーゴ・エ・ヴィクトール」へ。 哲学的な要素がこめられたスイーツが揃います。今までにありそうで無かった三角型のタルトレットや東南アジアの柑橘「クンババ」を使ったスイーツなどが新鮮でした。 |
![]() | ![]() |
ブック型のボックスが素敵なボンボンショコラ | 色鮮やかなマカロン |
ショコラはブック型のケースがお洒落で、その後日本のサロン・デュ・ショコラでも話題になりました。マカロンも数種類あり、繊細なマカロン生地は、表面サクッと中はしっとり濃厚。しっかりパリらしい鮮やかな色でした。 |
■JHUGO & VICTOR ユーゴ・エ・ヴィクトール 40 bd Raspail 75007 Paris |
![]() |
トロカデロ広場 |
あまりの暑さに、「少し休憩しましょう〜」とむかったのは16区にあるトロカデロ広場。この広場からは美しいエッフェル塔の姿を見られるということもあり、たくさんの観光客で賑わっています。何度来てもここからの景色は素晴らしい、特にお天気に恵まれた時は、青空のもとグレーのエッフェル塔と緑色の美しい色彩を放った庭園とのコントラストが美しい。お菓子ばかり食べ歩いていた私が、「あぁパリに来たんだ!」と感じる場所でもあります。 |
![]() |
カレット外観 |
トロカデロ広場のすぐちかくに「カレット」というサロンがあります。 とりあえずはこちらで休憩。もちろんただ単に広場の近くにあるから、という理由だけではなくこちらのお菓子が美味しいから行くのです。 |
![]() | ![]() |
大盛りサラダとサンドイッチ | 苺とルバーブのタルト |
いつもはお菓子を買ってテイクアウトしてトロカデロ広場で食べたりしているのですが、ちょうどお昼時で甘くないものを頂きたかったのと外は暑かったので、サロンの中でサラダと簡単なサンドイッチを頂きました。サラダはさすがのフランスサイズ。お皿にたっぷり盛られてきました。日本人なら3〜4人前のサイズですね。サンドイッチはシンプルにバゲットにハムとチーズをサンドしたもの。フランスだと素材が美味しいのでこれだけで充分です。お菓子は苺とルバーブのタルト。シュトロイゼルを所々に散らしているのが可愛らしく、細長い四角のタルトが珍しく、印象に残りました。ここでは、ミルキーなバニラクリームが美味しいサントノーレもおすすめです。 |
■Carette カレット 4 place du Trocadero et du 11 Novembre 75016 Paris |
![]() |
凱旋門からシャンゼリゼ通りを下っていきます |
カレットで休憩した後は、シャンゼリゼ通りに移動。 凱旋門を背にシャンゼリゼ通りをまっすぐ歩きます。 ここではやはり「ラデュレ」が必見でしょう。 |
![]() | ![]() |
ラデュレ外観 | ショーウインドーのディスプレイも毎回のお楽しみ |
女の子の夢をそのまま形にしたような上品で可愛らしい世界観で迎えてくれます。 シャンゼリゼ通り沿いの店舗は場所柄観光客がとても多く、大体並んでいることが多いです。この時も店内をのぞくと、ショーケースが見えないくらいたくさんの人が並んでいました! |
■LADUREE ラデュレ 75 Ave. des Champs-Elysees 75008 Paris |
![]() | ![]() |
アンジェリーナ外観 | 日本でも有名なアンジェリーナのモンブラン |
それから、この年には初めて「アンジェリー」にも行きました。 それまで何度かパリに行っていましたが、アンジェリーナは日本に店舗があることもあってあまり気にしていなかったのです。 ちょうどツアーをご一緒した方が行きたいということだったのでこの機会にせっかくだからと行ってみました。中には広いサロンがありとても優雅な雰囲気。上品なマダムがお茶とスイーツを楽しんでいます。 私たちは、アンジェリーナ定番のモンブラン(想像以上にボリューミー!)をテイクアウトし頂きました。濃厚でしっかり甘く、これこそフランス菓子というインパクトある味。暑い夏に頂きましたが、やはりこちらは寒い秋冬に食べるべきお菓子ですね! |
■ANGELINA Paris (アンジェリーナ・パリ) 226 Rue de Rivoli 75001 Paris |
![]() | ![]() |
ミルフィーユ | パリ・ブレスト |
最後に訪れたのは「ジャック・ジュナン」。2009年にオープンしてから人気を集めているショコラトリーです。こちらにはショコラ以外にも生菓子があります。生菓子はミルフィーユやパリ・ブレスト、エクレア、タルト・シトロンなどごくごくオーソドックスなメニューながら、そのどれもが印象に残る美味しさです。 この時頂いたのは注文してから作ってくれるミルフィーユとパリ・ブレスト。 はらはらと軽やかなフィユタージュ生地にバニラの香るカスタードクリームのミルフィーユは何度食べても飽きない美味しさ。パリ・ブレストはプラリネクリームの香ばしい風味とコクがしっかり感じられます。 サロンでいただくとボンボンショコラをサービスしてくれるのも嬉しいですね。 帰りにはキャラメルやパート・ド・フリュイ(これもフルーツの味が濃くて美味しい!)を買うのがお決まりです。 |
■La Chocolaterie Jacques Genin ジャック・ジュナン 133 rue de Turenne 75003 Paris |
こんな風に、パリのお菓子散策は急ぎ足であっという間に一日を終えました。 短い時間でもパリはお店が集中しているので地下鉄とバスをうまく使えれば結構たくさんのお店をまわることができます。ただお腹のスペースは限られているので、食べられる量はどうしようもないのですが。 私もそんな悩みをもちつつも美味しそうなお菓子、気になるお菓子を目の前にしたら 「いま食べなくていつ食べるの?」と自分に問いかけてまずは食べるようにしています。 多少強引ではありますが、出来る限り一緒に旅行している方たちとシェアしたり、持ち帰れそうなものは持ち帰ったりなど工夫してなるべく多くの種類を食べるようにしています。 この当時(2010年)訪れた幾つかのお店は、現在では日本にもお店ができたり、デパートの催事で出店していますね。日本人のフランス菓子に対する憧れや情熱を感じた次第です。 ブルターニュを旅行した後カンペールからTGVでパリに移動して、なんだか別世界に来たような気持ちになっていました。街の様子も人やお店の数も全然違います。国さえも違うような気がします。大げさなようですが本当にそれくらい地方とパリは違います。私は地方が好きなのですが、パリに行くと色んな刺激を受けられ新しいお菓子に触れて、やっぱりパリも楽しいなぁ!なんて思います。結局フランスは地方も都市もそれぞれの魅力があるので、何度でも行きたくなるんですよね。 現在のパリには次々に新しいパティスリーがオープンしているので、またフランスの記憶が薄れないうちにお菓子旅に出かけたいなと思う今日このごろです。 |