日本のパン文化発祥の地ともいえる横浜元町に、2010年、12月18日、またひとつ、おいしいパン屋さんがオープンしました。場所は、元町の商店街から坂を上って歩くこと数分、右手に戦後から長い歴史を誇るダンスホール「クリフサイド」が見えてきます。その向かいにオープンしたのが「ブラフ ベーカリー」です。ブラフ(BLUFF)とは、断崖、絶壁などを意味するよこはま言葉。山手の土地の様子を、居留外人たちはこう呼んでいたそうです。近くには港が見える丘公園や外人墓地などがあり、ロケーションのよさはバツグン。そんな恵まれた場所にパン屋さんをオープンしたのが、「ラ・テール」や「アルティザン・テラ」で腕を振るっていた栄徳剛さん。そう、パナデリアの石窯パン教室の先生としてお世話になったあの栄徳シェフのお店なのです。店内はとても広くて、白い壁の中央には厨房をのぞくことができる大きな窓があります。開け閉めのできるこの大きな窓は、まわりをきれいな青いライトが飾り、まるで1枚の絵がそこにあるかのよう。その絵の中に描かれているのは、おいしいパンが生み出される様子なのです。もちろん、主役は栄徳シェフ、そしてその絵のテーマは「NYスタイル」。このお店では、ドーナッツやベーグル、キャロットケーキなどのアメリカンなパンたちもたくさん揃うのです。店名を「ブーランジェリー」ではなく、「ベーカリー」にした栄徳シェフの想いがつまったパンが、店内を彩ります。パンも、店内の内装やディスプレイの仕方も、そしてパンをとるトングからラッピングの紙まで、どれをとっても隙の無い美しさがあるブラフベーカリー。皆さんもぜひ、自分の目で、舌で、味わってみませんか? (2011.02)
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この扉が開くと厨房の様子を見ることができます。手前に見えるパンを置く棚もすっきりとした美しさ |
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食パンだけでも何種類か楽しめるのが栄徳シェフならでは! この食パンを使ったサンドイッチもおすすめです |
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店内にはオーガニックの紅茶やおしゃれなIZZEのドリンクも並びます |
![]() | クロワッサン ¥200 軽いけどしっかりと効いているバターの風味は、ほどよいミルキー感を生み出しています。けっこう層が厚くて、もっちりとしていながら、まわりはサクッと仕上がっています。特に、しっぽの先のサクサク感はうれしい。ハーシーズのチョコレートを包んだチョコクロワッサン(280円)もあって、アメリカンな味を楽しめそう。 |
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ジンジャーブレッド
¥380 しっとりとしたケークのような生地ですが、食感はふわっとしていて、口溶けはしゅわっと溶ける感じ。甘さとジンジャーの味がしっかりとあり、シナモンやナツメグなどのスパイスのきかせかたも絶妙で、ちょっとクリーミーな後味もうれしい。 |
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安納いものパイ
¥680 みずみずしさのある安納いもがたくさん乗っています。自然な甘さで、焼き芋のようなほっくりとした風味とアーモンドクリームのコクのある味わいが、パイ生地のシンプルなバター感とよく合っています。 |
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ベーグル エブリシング
¥230 しっかりとした生地で、ケシの実と白ゴマが口の中でプチプチとはじけます。皮が力強く、プリッと張っている感じで、中はしっとりもっちりとしています。にんにくが効いていて、ピリッとした塩気もあるので、どこかイタリアンのようなおいしさがあります。 |
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ポレンタ
¥350 かぼちゃの種とローズマリーの風味、オリーブオイルの風味がしっかり。これもイタリアンなおいしさです。大きな気泡の歯切れのいい生地で、ラードのようなコクと塩気があり、旨みがじんわりとしたとても味わいのある生地です。 |
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ブラフブレッド
¥480(キタノカオリ100%) ソフトながら、もちもちっとした弾力のある生地で、噛んでいると粉の旨みと甘みがじんわりとしてきます。トーストするとサクっとして、まるでパン粉のような香ばしさも出てきて、甘さも風味も増す感じ。そのままもおいしいけど、ぜひトーストして食べてみて! |
BLUFF BAKERY(ブラフベーカリー)
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住所 |
神奈川県横浜市中区元町2-80-9 ヒルクレストオグラ1F
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Tel | 045-651-4490 |
営業時間 |
8:30〜13:30 15:00〜18:30 (間に休み時間があるのでご注意ください) |
定休日 | 火曜・水曜 |
アクセス | みなとみらい線 元町・中華街駅より徒歩5分 |
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