バスティーユ広場から、パリのレストラン御用達の市場・アリグール市場の周辺は、ここ数年で、おいしいブーランジェリーやパティスリー、レストランなどの激戦区となりつつある地域。中でもリヨン駅近くのブーランジェリー「Jacques Bazin」は、パリのブーランジェリーガイドブックにも必ず登場する有名店です。最近では、昨年、パリの情報誌「フィガロスコープ」が主宰するバゲットコンクールで、優勝を果たしました。そこでの審査対象となったバゲットは、厳選した材料で勝負という1ユーロ以上する、「トラディッショネル」ではなく、フランス人の毎日の食卓にのぼる、「オーディネイル」と呼ばれる、0.9ユーロ前後の、通常の小麦粉で作られたふわっとしたバゲット。そんなシンプルなバゲットだからこそ、仕込みの技術や焼きかげんなど、職人のすぐれた技が試されるのではないでしょうか?口に入れた時のテクスチャーや香り、クラムの状態だけでなく、大きさや値段までもが、満足のいく「普段使い」の素朴なバゲット。有名なブーランジェである、ゴントラン・シェリエ氏や、グルメジャーナリストなどの厳しいおめがねにかなったバゲットを、ぜひ、一度試してみてはいかがでしょうか? (2010.02)
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Grignote Emmental
1.30ユーロ 手にとると、まずチーズの香りが、ふわっと鼻腔をくすぐります。口に入れると、チーズがけっこうしっかりした味わい。生地はきめ細かくてしっとり、むっちりとして口溶けもよく、メリハリのあるおいしさです。 |
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Pain Complet aux Cramberry
1.60ユーロ 気泡が細かく入ったコッペパンをハードにしたようなタイプ。意外とシンプルな味わいで、料理を邪魔しなそう。クランベリーの入った甘みのある生地は、ちょっと食パンぽい感じで、気軽に楽しめそう。 |
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Pain Fermier Figues,Raisins et Pruneaux
6.50ユーロ/kg(量り売り) 大型のパンで、50センチ×20センチほどの大きさ、それを量り売りで買うことが出来ます。やや紫色がかったクラムは、けっこう酸味が強く感じられます。でも、フルーツ(プルーン、レーズン、フィグ)のほどよい甘さと、しっとりとした生地で、全体にはまとまりを感じさせてくれます。でも、もう少し、フルーツの量が多くてもいいかも。 |
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Croissant au Beurre
0.95ユーロ バターの香りはするけど、意外に風味はあまり感じないさっぱりしたタイプ。塩気のバランスのいいやや甘みのある生地は、ふんわりしっとりとしているので、パイというより、パンという感じです。 |
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Chausson Aux Pommes
1.30ユーロ しっかりと酸味のあるリンゴのピュレは、ほんのり甘い生地とのバランスがいい。これもふんわりとしたタイプのパイ生地で、見た目ほどサクサク、ハラハラはしていません。ちょっと味噌っぽいこってり感のあるフィリングなので、意外とおなかがいっぱいになりそう。塩気もきりっと効いています。 |
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Jacques Bazin (ジャック・バザン)
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住所 |
85 bis Rue de Charenton、750 12 Paris
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TEL | 01 42 36 02 80 |
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