さらに電車に揺られて南富山駅へ。
こんなところにパティスリーが?と思うような静かな通りに、ひと目を忍ぶようにひっそりと佇む瀟洒な建物・・・。
県内きっての有名店と聞いて伺った「パティスリー ジラフ」は、まるで大人の隠れ家のような雰囲気に満ちていました。
ショーケースに並ぶのは、モダンかつ個性的なケーキたち。じっと見ていると“これはどんな味だろう?”と想像が膨らみ、全部食べてみたくなってしまいます。
「時代によってスタイルは変わっても、味には変えられない方程式があると思うんです」
オーナーシェフの本郷純一郎さんが目指すのは、メリハリとパンチのある骨太の味わい。不変の味を現代のスタイルで表現するところに、人気の秘密があるのかもしれません。
細い通路の先にあるサロンスペースはわずか5席ほどですが、アンティーク調のインテリアでまとめられ、しっとりと落ち着いた雰囲気。ゆっくりと流れる時間の中で、ぜひ、その力強い味わいを堪能してみて下さい!





ピエジエ  
\693

堂々たる“G”の文字の下に隠れているのは大きなマカロン。“サクッ、ネチッ”という生地の食感のあとに、驚くほど濃密な味わいが広がります。チョコレートをベースに、香りや味、食感を変えた構成で、マカロン生地の間にはシナモンが香るクレムーショコラ、その上にはビンテージポルト酒を使ったガナッシュ、さらに周りには赤ワインとカシスを使ったイチジクのコンポートといった具合。すべてが一体になった時のインパクトはすごい。
数々のチョコレートを使い分ける本郷シェフ一押しのケーキです。

タルト バナーヌ
\441

「ピュイダムールをベースにしました」と言う通り、タルトとピュイダムールを合わせたような構成。パリッとほろ苦いアメの下は、コクのあるクレームパティシエールがたっぷり入っています。ラム酒がしっかり効いていて、甘みも強いものですが、ほのかに酸味を感じるバナナと軽い生クリームと一緒になると、濃厚かつ爽やかな味わいに。アーモンドクリームたっぷりのフィユタージュ生地はサクッと軽く、シンプルながら手の込んだ一品です。
ボッサ
\430

周りのココナッツムースは、少しかたさを感じる不思議な食感。その食感を包み込むように、トロッとなめらかなコーヒー風味のブリュレが広がります。コーヒーは香りが良く、軽い酸味がココナッツのやわらかなコクと好相性。ちょっと意外な組み合わせですが、食べれば納得です。ココナッツファイン入りビスキュイのショリッとした食感がアクセントになっています。
エクラ
\514

ピストレをほどこしたきめ細かいムースは、スッと溶けてしまうような口どけの良さが秀逸。フォークを入れると、まるでソースのようになめらかなマンゴームースとフロマージュブランのクレムーがトロッと広がります。中にはフレッシュなマンゴーの果肉もゴロゴロ。マンゴーとパッションのトロピカルな酸味を、土台のココナッツが丸みのある味にまとめ上げています。
フランボワーズのグラニテ ペリエ割り
\680

サロンでいただける飲み物にもオリジナリティが光ります。これは、グラスに入った鮮やかなフランボワーズのグラニテに、自分でペリエを注ぎいれるスタイルで登場。フランボワーズの甘い香りに、レモンの酸味がキリッと効いて、なんとも爽やかな味わいに。ストローを通して氷のつぶつぶ感も楽しめます。




パティスリー ジラフ
住所 富山県富山市黒瀬北町1-8-7
Tel&Fax076-491-7050
営業時間11:00〜20:00(サロン〜19:00)
定休日月曜・第1日曜(都合により変わる場合もあり)
駐車場 5台



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