今までかなりたくさんのお菓子を食べているつもりのパナデリア。同じお菓子でも、作り手によって色々な個性が生まれる部分がとても面白い。しかし「このお菓子の原型ってどんなものだろう?」と思うことは多く、そんな時に手にするのは決まって「ベーシックは美味しい」という河田勝彦シェフの本。基本的なお菓子でも改めて見ると、なるほどと勉強になることは多く、いつのまにかバイブルのような存在になっている。この本を見るたび、河田シェフの底力のようなものを感じ、今回改めてお店を訪ねてみることに。 最初にお店に伺ったのはいつだったでしょうか? いつ行ってもその時と同じ空気が流れる店内、お菓子の種類が多く常に新しい何かを見つけてしまいます。しかし、ハキハキとした販売の男性の対応や、いつ行っても並んでいる馴染みのお菓子たち。「変わらないこと」の価値を感じ、何だか温かい気持ちでお店を後にしました。 |
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アリババ \370 フランスではババという名前のサバラン。ラム酒のシロップをすいこんだサヴァラン生地は、かなりお酒が効いていてよっぱらってしまいそうなくらい。センターのクレームパティシエールは、とろっとして口溶けがいい。大人の味のサバランです。 |
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モンブラン \350 アリババとうってかわって、やさしい味わいに仕上がっています。牛乳の味っぽいミルキーなクレームシャンティーにとマロンクリームのふんわりした味わいに、土台のメレンゲのさくっとした軽さが生きています。 |
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ジゴロ \450 ナッツ風味の強いマカロン、コーヒーとマスカルポーネのムースは、チーズの酸味とミルキーな風味。下のクレームショコラは、シナモンが効いて、わりとどっしりとした味わいに仕上がっています。 |
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オペラ \340 かなり苦味の効いたコーヒー味とチョコレートの組み合わせ。苦味と酸味が一体となって口の中で溶けていくが、後味にバターのようなコクが残ります。味のバランス、食感のコントラストがはっきりとしたキリッとしたオペラです。 |
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エクレール・オ・ショコラ \320 しっかり焼きこんだシュー生地と、パティシエールが多めでクリーミーだが、苦味の効いたクリームのバランスが良い。生地の塩けとかなり効かせてあるリキュールも大人っぽい味わいを生み出しています。 |
住所 | 東京都世田谷区等々力2−1−14 |
TEL | 03−3703−8428 |
FAX | 03−3703−0261 |
営業時間 | 9:00〜18:30 |
定休日 | 水曜日 |
アクセス | 東急大井町線尾山台駅より徒歩5分 |