◆注目素材は豆

豆は世界中で食べられているもの。「何故だと思います?」と藤巻さん。答えは、良い土壌を作るために欠かせない植物だから。植物は土の中の窒素を吸収して育ちますが、そのまま野菜や麦を作り続けていると窒素が不足してしまいます。そこで、豆の出番。何故なら、豆は、空気中の窒素をとりこんで土にばらまいてくれるからなんです。しかもたんぱく質もたっぷりとれるという優れもの。レジオンではイートインメニューで豆のスープを楽しむことができます。今後は何種類もの豆を販売予定とのことなので、そちらも楽しみですね!


◆マクロビオティックとの出会い

5年ほど前に興味を持ったのがきっかけで、店に講師を招いてマクロビオティックの教室を開くことに。「例えば人参なら、頭の部分も尻尾の部分も使います。だって、そこが一番大切な部分だから。頭のほうは太陽に向かっていて、根のほうは大地に向いていると言う、一番エネルギーを持っている部分なんですよ。もちろん、皮だってそのまま。ゴミも出ないし、全く無駄のない食材の扱い方は感動的ですよ」
講師はリマ・クッキング アカデミー横浜校の亀井ますみさん。パンに合う料理を教えてくれるそうなので、新しい視点で臨んでみては?


◆旬を大切に

店の仕事を続けながら自分の畑の世話をしている藤巻さん。自然の中に身を置いていると、四季の移り変わりを肌で感じ、自然のリズムに身を任せるようになるのだとか。
「カフェでは胡瓜もトマトも1年中使っているけれど、本当は季節の野菜だけでできればいいなと思っているんです。例えば今なら、大根、山芋、牛蒡だけで作ったサンドイッチとか。旬のものって、すごくおいしいんですよ」
本当に体が喜ぶのはそんな食べものなのかもしれませんね。