「アルル」 林 春二(はやし はるじ)氏 |
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1942年、千葉県八日市場生まれ。 浅草橋のドーメルで修業後、 1969年北区滝野川で洋菓子店を開業。 10年後パン店としてスタート、1992年改装。 現在では自然食品も扱う。 |
![]() オイルショックで日本中がトイレットペーパーの買い出しに追われた1970年代、景気の低迷や、消費者の購買状況より、ケーキだけの経営に疑問を持った林さんは、毎日食べてもらえる「パン」を作ることを決意しました。そして、時期を同じくして読んだ本、有吉佐和子氏の「複合汚染」にショックを受け、“添加物の入らない”が新しく始めるパンの基本方針となったのです。すると、今度はアレルギーをもつ人のために原材料は?という問題に直面、どんどんこだわりが増えていったそうです。現在、アルルでは外麦はほとんど使われず、内麦のみで作られるパンが大半を占めます。 ![]() また、アルルでは、酵母として、イーストのほか、ホシノ天然酵母を使用しています。アルルのパンはどれも、柔らかく食べやすいのが特徴ですが、最初から上手に天然酵母パンを焼けたわけではなかったようです。 「ホシノ天然酵母を使い始めた頃は生地が安定しなくて大変だったよ。イーストの場合は時間で追っていけば、発酵状態がわかるけど、ホシノは温度と時間だけではだめ。カンが大事なんだよね。」と、林さん。 ![]() ![]() 取材日 1998年 |