「L'Epicurien」 金子 哲也 氏 |
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金子さんをclick,click!! |
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埼玉県出身 「ルコント」に4年勤務。 フランスで短期修業ののち、 「シェ・シーマ」、「オーボンヴュータン」に。 再度渡仏、2つ星レストラン 「ジャック・カーニャ」のシェフパティシエとしての 2年間を含め、3年半を経て帰国。 ‘96年5月開店。 |
![]() 大きくて、がっしりとしている。それが金子氏の第一印象。「日本人向けに意識したもの、アレンジしたものは全くない」「日本では甘さ控え目とかあるが、フランスの伝統的なもの、例えば砂糖でフルーツを炊く場合にある程度の甘さがないと香りを閉じ込めることはできない。だからただ単に甘さを減らしてしまえばいいというわけではないんです。ちゃんと理由が存在するわけで、それを僕は絶対引かないです。」ときっぱり。 ![]() 生菓子で目を引くのは、チョコレートを使ったもの。金子氏自身チョコレートがお好きだそうで、アプソーリュ(中にクレームブリュレキャフェ、上下にヘーゼルナッツの生地、まわりはムースショコラプラリネ)やカラメル・ショコラ・バナーヌ(カラメルとチョコ味のクリームにソテーして香りづけをしたバナナ)のチョコレートの艶はなんとも美しく、食べるとそのコクが味わえる。 ![]() 生菓子におけるネーミングもユニーク。前出、アプソーリュは絶対的、カプリス(気まぐれ)やパラディ(天国)なんてものもあり、金子氏の自信が感じられる。菓子のネームカードもすべてご自身手書きのカリグラフ。 また店の設計から店内の装飾にいたるまで自分で手がけたという。(カフェにある素敵なランプはフランスで、調理器具のミニュチュアはスイスで購入し持って帰ってきたものだそう。) 「フランスの本当の物、フランスの菓子屋さんでやっていることは全てやっていきたい。そして自分の中にあるものをだしていく」と店全体で自分を表現されている金子氏であった。 取材日 1997年
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