メゾンド・プティ・フール 西野之朗(にしのゆきお) 氏 |
![]() |
西野さんをクリック! |
|
大阪生まれ、東京育ち。高校卒業後、「コロンバン」に入社、4年間勤務。 その後「オーボンヴュータン」で2年間修業し渡仏。パリ郊外の「メゾン・ド・ロイ」、 16区の「アルチュール」などで2年間修業後、帰国。90年に本店をオープン。 |
![]() オープン当初は「ショートケーキないの?」と尋ねるお客さんもいたそうです。しかし焼き菓子だけといってもフール・セック(乾き菓子)、ドゥミ・セック(半生菓子)、フール・サレ(塩味の菓子)などのその種類の充実ぶりは訪れるお客さんの心を次第に掴んでいったのでしょう。西野さんは焼き菓子だけでもやっていける手応えを感じ、そして「生菓子がない焼き菓子だけ」というのが特徴になると確信されたそうです。 ![]() 焼き菓子の味わい深さを出すには材料選びや作り方にも特別なことがあるのではと、お聞きしたら、「普通ですよ。」と一言。「普通どうりの仕込みをきちんとすれば、作業工程の中で注意するところはきちんと注意する。たとえばパート・シュクレ、あまり空気を抱き込ませないとか。あと釜ね、焼き加減。どこまできちんと焼いてあげるか。そういったことで食感が違う。」 普通のことをきちんと。その言葉の中に西野さんの自信がうかがえます。 ![]() 取材日 1997年 |