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ベネズエラに本社のあるエルレイが日本に進出したのは、まず洋菓子市場が大きいということ。洋菓子は当然国外から入ってきたものですが、それを国内で評価し、発展させていきますよね。新しく参入しても、よいものは必ず受入れてもらえます。また、日本は製品の精度、安全面においてとてもうるさい国でもあります。ですから、ここで認められれば世界中どこへいってもやっていかれるチョコレートになる、と思ったのです。 エルレイは、原産国の会社であり、それゆえ、「苗から見ています」というチョコレートであることが最大の特徴です。実際チョコレート農家にいって、そこの人と話し、「もっとこうしてみよう」と豆の品質を上げることができるんです。こうやって実際に農家まで営業担当者までが足を運ぶことは、他の会社ではほとんどないと聞いています。 ヨーロッパの各チョコレートブランドが『ブレンドの豆』であるのに対し、エルレイは『ベネズエラの貴重な品種の個性をいかした単一の豆』が特徴です。どちらがいいというわけではありません。でも、ヨーロッパのチョコレートが日本に入って来てもう大分経ち、特にこの10年で消費者の味覚も変わったと思うんです。過去に経験していない味も理解したり受入れる人が増えたと思う。そこで、個性の強いエルレイを使って是非お菓子屋さんにはケーキを作ってみて欲しいし、それを多くの人に是非食べてみて欲しい。 最近、小売り用のチョコレートを開発したんですよ。中味は従来の業務用と同じですが、板チョコタイプと、もっと小さいものも。チョコレート豆の純粋性を保つため、隔離栽培している<サンホアキン>などを始め、まずは6種類。高級スーパーなどに置くわけではありません。今までうちのチョコレートを使ってお菓子を作ってくれているお菓子屋さんのショーケースの上なんかで売られるといいなあと思って、そういう展開を考えているんです。「美味しかったあのチョコレートケーキの元はこれか」ってお客さんが買っていってくれたらいいなあと。でも、小売りはあくまで『副』。ベースは業務用の販売という姿勢です。 今、うちの製品は全て『単一の豆』でできているから、それを自分でブレンドしている人もいると思います。ピュアなもの同士は混ぜやすいですし。我が社でも、いずれは<ベネズエラブレンド>ができたら面白いと思っているんです。豆それぞれの特徴をいかしつつ、『ベネズエラ』という国のチョコレートの特徴が出せたら面白いですよね。 |