ベルギー

農産物が豊かな国ベルギーでは、旬の野菜や果物を使った郷土料理が各家庭の食卓を彩っています。そんなベルギーの人達の主食と言えば、ジャガイモが欠かせませんが、毎日の食卓にはパンも欠かせません。そして、ベルギーのパン屋さんはパンの種類が豊富。隣国フランスとはちょっと離れているだけなのに、パンの表情が違うのがおもしろい。また、ベルギーはお菓子の美味しいことでも有名です。代表的なものはなんといってもチョコレート。王室御用達のチョコレート屋さん、大手のチョコレートメーカーから街角のチョコレート屋さん。ベルギーには数多くのチョコレート屋があります。その他ベルギーで有名なお菓子と言えば、最近日本でもはやっているワッフルがあります。これはフランスではゴーフルと呼ばれるもので、蜜蜂の巣を意味する格子模様の焼き菓子です。


ワッフル
柄の付いた古い鉄の焼き型を火の上でよく熱して、生地を流し、蓋をして返しながら生地の表面に色を付けます。ベルギーのワッフルといっても一様ではなく、大きくは2種類に分けられます。日本でおなじみの、ジャリジャリ感がおいしいワッフルはリエージュワッフル。リエージュワッフルよりも軽く焼いてサクサクという感じはブリュッセルワッフルです。日本に伝わっているものはイースト菌で発酵させた厚みのある生地で、シュークル・ペルレと呼ばれる大粒の砂糖が入っています。焼いているときにこの砂糖が溶けるとカラメル状になり、甘い香り、砂糖の食感などが美味しさを引きたてます。

プラリン(Praline)
ベルギーはプラリン(プラリネ)の種類が豊富。フランスではボンボン・ショコラと呼ばれる一口大のチョコレートをベルギーではプラリンと呼びます。まだまだ日本ではチョコレートは特別な日の食べ物という感じがしますが、ベルギーでは生活に密着した食べ物で、買う時も、量り売りで気軽に購入できます。フランスのショコラに比べるとベルギーの方が少し大きめの傾向にあるようです。ベルギーでは模様の入った型にショコラを流し、ガナッシュ、プラリネ、ジャンデュジャなどの生地を詰め、底をショコラで封じて冷やし、固めてからはずすムラージュ製法が主流だ。模様の入ったプラリンは外側のショコラに厚みがあって、やや固めの食感があります。フランスではいろいろな種類のガナッシュ生地を固めてからそれぞれ一口大の四角や丸に切り分け、後からショコラでコーティングするオンロバージュ製法が主流です。ベルギーでは両方の製法を取り入れているお店もあり、プラリンの種類が豊富です。

フォレ・ノワール
ベルギーの名産であるチョコレート、そして生クリームをふんだんに使ったケーキ。ミルクチョコレートを薄く削り取ったものを周りに巻きつけた、繊細なデコレーション。軽いココアのスポンジにチョコレートムースそしてたっぷりの生クリームが、まろやかなやさしい味をかもし出しています。


参考資料
「ベルギーお菓子物語」近藤冬子 東京書籍


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