フィンランド

ドイツ以北では、寒くやせた土地柄、小麦よりも繁殖力が強いライ麦の栽培に適しています。小麦強力粉の約6倍も多くの食物繊維を含むライ麦全粒粉で焼くのがフィンランドのパンの特徴です。ライ麦の全粒粉は小麦粉に比べ、カルシウム・鉄分・カリウムといったミネラル・ビタミンB群を多く含んでいます。固い皮のパンが多いが、小麦粉だけで焼いたパンの、実に4〜5倍の食物繊維を含んでいます。カロリーは100gあたり50〜70Kcalと低めで、世界一ヘルシーなパンといえます。ハパンリンプ、フィアデン・リンプ、ペルナリンプはフィンランドでは主食で、朝昼晩の毎食食べているようです。


ファディン・リング
穴あきパンは昔は保存用に棒に通して台所の近くに置いてあったという。同じ生地のもので穴が空いていない円形のものはフィアンデン・リングと呼ばれています。

ハパンリンプ
ナマコの形を「リンプ」といい、同じ生地で丸い形のものを「パパンレイパ」といいます。昔は丸いパン「パパンレイパ」が定番でした。粉とライサワーと塩だけでつくる黒パンの原形。噛むほどに旨みと酸味を感じ、しっとりとした食感のパン。

ペルナリンプ
フィンランドの田舎パン。油脂を使わず、食物繊維が豊富なヘルシーパン。ジャガイモの繊維入り糖蜜の甘みと、ごく軽い酸味が調和。黒々とした見かけによらず、クセも酸味もなく甘さを感じるパン。香ばしくむっちりとした食感。表面は糖蜜をぬってあるので、甘くベタベタする。

トゥンマ・セッツーリ
糖蜜の甘さで酸味をほとんど感じないが、ライ麦100%のパン。サワーが苦手な人でも大丈夫。どっしりとして日持ちの良いパンです。

フィンランドのパンSHOP情報
紀ノ国屋
東京都港区北青山3―11―7
03―3409―1231


世界のパン・お菓子MAP